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2005年8月の気付きと工夫の記録です。

稽古日記  7:リフターの昇降操作、寝返り
9:昼間用の部屋の模様替え    
外部情報  5:巻き結び
16:EMSと低周波治療器の仕様 



稽古日記

8月4日(木)
未知のC4/5完全麻痺の方の関係者からメールが届いていた。最近の暑さに肉体も精神も夏ばてしていたが、心地よい刺激をいただいた気分だ。
7月を期限としていたGOALの第2部を評価してみた。4月からの4ヶ月での成果と言えば、歩行器を使った歩行訓練の方法を確立したことと歩行器のモデルを確定したことだけだ。歩行器も未だ入手しておらず、一人稽古もできていない。もうひとつの起立については体系的な練習さえしていない。
11月を期限とするGOALの第3部は第2部と同じく起立と歩行器を使った歩行に決めた。歩行器はいつ手にはいるか分からないが、起立訓練は今日から始める。2日のOTの時I先生とベッド端座位からの起立訓練をしたときも地道な稽古しかないとわかった。

8月6日(土)
立ち稽古を真剣にやろうと何度目かの決意を固めた。ところが、立ち稽古の成果を測定する指標が決まらない。骨密度の維持や循環機能の維持など健康保持を目的にするのであれば立位保持時間だろう。へばっている現時点でも30分は立っていられる。筋肉量の維持であれば浅い屈伸の回数だろう。例えば100回と回数を決めればそれに見合った屈伸深さを決められる。しかし、今の目標は椅子からの立ち上がりである。立位保持時間や屈伸回数に注目してもこれには到達できない。沈み込み時の腰の高さが指標となり得るがこれを測定することは一人稽古ではできない。
指標の検討は先送りにして屈伸を行った。ハーネスの影響が出ないよう緩めて、そうは言っても崩落回避機能は確認して、ゆっくり沈み込む。筋肉強化には緊張させたまま伸ばす運動が最も有効だから、膝周りに意識を集中させてゆっくり沈み込む。腰の下降速度が早まる瞬間がある。膝周りの緊張が緩むのかもしれない。緊張が完全に抜けきる前に脚と腰に力を入れて立ち上がる。15分で屈伸10回。ベッドの手すりに置いた上肢の反力も期待して前傾姿勢をとった。

8月7日(日)
ハーネスを使った一人稽古を初めて1年近くなると思うが、リフターの昇降操作は容易ではなかった。角柱形のコントローラーをボタン面が上を向くよう何度も何度も右手で押さえなおしていた。昨日ベッドで考えついた方法を試した。コントローラーの輪を最初から左手親指に通しておく。これでボタン面は常に上を向いている。右手にも近く、操作性は飛躍的に向上した。今日は20分で10回。前傾姿勢は意識しなかった。
鍼灸のO先生が自力での寝返りを指示された。直前に仰臥位での脚の屈伸を見せたからだが、お見せしたのは初めてではないと思うが。寝返りに必要な動きの可能性は確認済みだが、すべての動きを一連のものとして行ったことはなかった。今日そのすべてを自力で行った。仰臥位から右を下にした側臥位になるのに、まずベッド中央から左端に移動する。両踵をずらし、腰をずらし、肩をずらす。3回ぐらいで左端に届く。次に右腕を横に伸ばす。右手首が右の手すりの位置にある。ここで両膝を立てる。だらしなく外に開こうとする左膝を右に戻しつつ、左腰を右に回す。この回転を左肩と頭が追う。寝返りは1度で成功した。近くで見ていた彼女はまた驚いていた。

8月9日(火)
リフターで片足を吊って行う屈伸運動についてもう何ヶ月も考えていた。目覚めている間では、電動車いすの上に最も長い時間いる。ここで一人稽古ができれば得るものは大きいだろう。昨年の夏まで行っていた本棚に片足を乗せたレッグプレスは入院騒ぎ以来やめたままだ。左膝のコントロールはうまくいかないし、膝を伸ばす時の車いすのきしみ音も見逃せなかった。
今日、昼間用の部屋の模様替えを行った。大物の移動は昨日の内に人に頼んで済ませているので、彼女に手伝ってもらって微調整を行った。壁のエアコンのスイッチとリフターの柱の位置関係に最後まで頭を悩ました。これを解決するには遠くからボタンを押すためのREACHERが必要となる。とりあえずはビニル傘で事足りているが、この操作はかなりしんどい。上半身の鍛錬と割り切れば良いが。

8月11日(木)
吊り下げ脚屈伸運動に必要なベルトを彼女が見つけてくれた。私が以前使っていた革メッシュのベルトだ。黒ベルトはサイズが固定だが茶ベルトは任意のサイズにできる。小手調べにリフターに通した黒ベルトに左手首を固定して左手を吊り上げてみた。ほぼ真上まで上がる。左肩のROMと左腕の鍛錬の選択肢が広がった。
リフターのコントローラーのリングに右手人差し指を通して固定し、右手を動かしながらボタンを手すりなどの固いところに押し当てている。また、コントローラーのリングと右手首をリードでつないで、コントローラーを引き寄せられるようにしている。昼間用の部屋の一人稽古で失敗は許されない。
脚を吊る技を研究した。電動車いすに座った状態で左膝の周りにベルトを回せないことを知るのに30分かかった。次の30分でベルトの輪を作ることの困難さを思い知らされた。結局、輪をリフターのフックに固定し、フットレストの高さまでフックを下ろし、輪の中に左足を入れることで左足首を吊ることができた。
左脚を吊り上げた姿勢をとることができたが、左膝が伸びたままで曲げられない。チルトをしても結果は同じ。左脚を吊り上げたときに膝が曲がった状態で安定し、そこから伸ばす運動をしたい。リフターと車いすの位置関係は当然見直すが、足首のハーネスと膝を安定させるハーネスが必要かもしれない。

8月29日(月)
ほぼ3週間ぶりの立ち稽古は15分間の立位保持が精一杯だった。やはり8月は体力的にきつい。先週はほぼずっと寝込んでいたし。しかし、今日復活。



 
外部情報

8月5日(金)
歩行器を使うには、ハーネスのウェスト部をアームレストに固定する技術が必要になる。ロープワークについて検索して適当なものを見つけた。

名称 巻き結び
特長 ◆一般によく知られた結び
◆結び易い
◆一度縛ったら緩みにくい
◆ゴミ袋の口などを縛ったり物を包縛したりするにはこれがイチバン
◆超オススメな結び
完成図

結び方


8月16日(火)
電気刺激器に関する意見交換がある掲示板でされていた。せきそんリハビリ連絡会の古い記事を思い出した。そこには、「EMSは、医師、PTによって、多くの病院で、筋肉の萎縮を防ぎ、改善するために使用されている。筋萎縮に対する効果のほかにも、筋肉への血液の循環を促進し、関節の可動域を広げ、筋肉を強化し、耐久力を高めるなどの効果が証明されている。また痙性やこりによる筋肉痛を緩和する。EMSから電極を通じて神経の軸策が刺激され、筋肉の成長肥大が促進され、一般に新陳代謝が高められる。」とあった。
このEMSのサイトで仕様を確認したところ;
- Intensity: (Amplitude): Adjustable 0-(80+or-10) mA peak into 500 ohm load each channel.
- Pulse Rate: (Frequency): (Adjustable) (2+or-1) Hz~ (120+or-20%) Hz.
- Pulse Width: (Duration): (250+or-10%) microseconds fixed each pulse.
これに対し自宅の低周波治療器の仕様は;
●消費電流…約85mA(負荷抵抗:1kΩ、低周波治療のみの場合)約450mA(温熱と低周波で交互に治療する場合)
●発振周波数…約1〜1200Hz 症状別に周波数を選択(3コース)5Hz こりにお悩みの方に、300Hz 疲労感のつらい方に、1200Hz関節痛や腰痛でお悩みの方に


   

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2005年9月の気付きと工夫の記録です。

稽古日記      
外部情報  1:膝軸周りの回転モーメント 



稽古日記

9月8日(木)
8月29日に復活宣言をしたのに、また10日間も立ち稽古をさぼってしまった。自分の発熱と彼女の体調不良が交互にきて仕方がないとは思うが、介助者の体調に左右されるのは辛い。
夕食後20分ほど立って膝軸周りのモーメントの実感を試みた。

9月19日(月)
努力なしに成果が得られないことはわかっている。努力しなくても時間だけは過ぎていくこともよくわかっている。水曜日(14日)に体調の完全回復を自覚したのに立ち稽古までは進まなかった。
昨日(18日)のテレビでカシアス内藤氏が「今日、一歩踏み出すこと」と言っておられた。
立ち稽古を10分。

9月23日(金)
3連休の初日。午前中に立ち稽古を20分。

9月24日(土)
午前中に立ち稽古を15分。
訪問PTのI氏に腹筋の有効性を確認して頂いた。仰臥位で自分のへそを上から見ようとする。頭が上がり首が折れ、両肩が浮く。胃の辺りが緊張していることを自覚できる。「上の方はキンプク(筋腹?)も出ているし効いている。右側が強い」と言われた。
午後の鍼灸は足腰中心にして頂いた。通院OTの再開に備える。

9月25日(日)
午前中に立ち稽古を10分。短時間でも脚はパープル。

9月26日(月)
3連休での変化を考察してみる。
自分の肉体を観察する。肩は痛いほど凝っている。上肢、上部腹筋、臀部、大腿部にも凝りのような疲労を感じる。立ち稽古の効果だと思う。「毎日時間を決めて」30分立つ。この中で起立に繋がるエクササイズを行う。
明日は5週間ぶりの通院OT。

9月27日(月)
5週間ぶりの通院OT。仰臥位で片足キックを10回*3セット*左右。I先生が両手で負荷を掛けられるが、膝を伸ばす力は強いらしい。同じく仰臥位で腰上げブリッジを10回*4セット。付添の彼女によればかなり上がっているらしいが自覚はない。I先生は、大殿筋が弱い、と言われる。EMSは有効かな、とも言われる。大殿筋両端の位置を確認した。低周波治療器を試したい。



 
外部情報

9月1日(木)
移乗に関するサイトを見つけた。介助者付きの移乗がメインではあるが、現時点で最大の課題である立ち上がりに活かせるヒントがあった。膝軸周りの回転モーメントがそれだ。

2.1膝固定による介助移乗
1)本人の身体機能
・端座位保持が困難であり(端座位保持が可能 であっても問題はない)、体幹や下肢の支持性をまったく持たない四肢麻痺(頚髄損傷者 など)。
・体幹を前屈させて移乗しますから、屈曲制限があると困難。
4)なぜそうするのか
A)力学的な意味
・下肢にまったく支持性のない人を抱え込んで移乗すると、全体重を支えなければなりません。




 
 

この方法は本人の下腿部分を固定し、立ち上がり動作を膝軸周りの運動とすることによって、介助者が本人を引き上げる負担を減らすものです。
本人の体幹の前傾の具合により、膝軸周りの回転モーメントが変化します。
すなわち、本人の重心線と膝との距離が小さければ、本人の体重を引き上げる際のモーメントが小さくなります。したがって、本人を十分に前傾させることで、介助者の身体的負担を軽減できます。
B)環境とのかねあい
また、車いすから自動車への移乗にはドアやドアピラーにより介助スペースが制限されるため、立位となる必要があります(基本形)。
C)介助者能力の想定
・介助者は本人の下腿を固定できる脚力が必要です。
 また、本人の体を引きつける上肢の筋力も必要です。



   

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