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2005年10月の気付きと工夫の記録です。

稽古日記  13:電動車いすの背もたれを調節    
外部情報  12:ホルスタータイプのサスペンダー
27:股関節



稽古日記

10月2日(日)
午後に立ち稽古を5分。立っていられない。
ベッドで30分休憩した後、立ち稽古を15分。立位保持の間、膝を伸ばすことに加えて大殿筋を使い股関節を伸ばすことを意識した。姿勢が良くなった気もするが、確認できない。
本質的な問題ではないが、リフタ−を上下させるコントローラーを上手く扱えない。工夫が必要。

10月3日(月)
夕食後に立ち稽古を15分。左膝をロックできないため立位保持がきついのだろう。膝を脱力して崩落と同時に立ち上がる訓練も数回が限度。
本質的な問題ではないがリフタ−を上下させるコントローラーも解決した。コントローラーのコードをリフターのバーの上を通さず下を通す、すなわち左手親指までの最短距離をとる。結果として、コードは身体に沿う。

10月8日(土)
立ち稽古を15分。
訪問PTも鍼灸も左肩の痛みに対応してもらう。
ベッド上長座位で膝の曲げ伸ばしを行う。膝のコントロール(特に伸ばす方)を得るためだが、20回(左右10回ずつ)はできる。下肢にだけ力を入れるということができないので背中も肩もがちがちだ。

10月10日(月)
立ち稽古を10分。最近長く立っていられない原因が痙性不足にあると思っていたので、1時間の長座位の後に試みたがそれでも10分だった。低血圧や体幹の不安定ではない。股関節と膝の粘りが足りない。

10月11日(火)
通院OTでI先生が「立ってみましょう」と言って下さった。ありがたい。端座位の状態で座面が上がる。膝が45度曲がったくらいだろうか。かなり高い。私の正面に椅子を置いて先生が座る。私の両手を先生の肩に置き、二人の両膝を合わせた状態で立ち上がる。両膝を押さえた状態で3回、右膝だけを先生の両膝で押さえた状態で5回立ち上がった。2点指摘を頂いた;
股関節:膝を伸ばす力はあるが股関節が弱い。立ち上がり始めたら腰を入れることを意識する。強化のためにはブリッジが最適だが、浅いスクワットも有効。
立ち上がりの方向:後傾している。先生が腰を前に引いてくれることで真上に立ち上がっている。前傾を意識する。上肢の反力も利用する。

10月12日(水)
ベッド上での膝屈伸を10歩×3セット。
立ち稽古を10分。浅いスクワットでの腰入れを50回。

10月13日(木)
今朝、昼間使っている電動車いすの背もたれを調節した。先日病院でお会いしたチンコントロールの方の背もたれがほぼ直立であることに驚いたからだ。手動リクライニングレバーで20度を5度くらいまで戻した。上体を起こしてちゃんと座るためには体幹と股関節を使う。かなりの筋トレになる。
ベッド上仰臥位での膝の屈伸、20歩×2セット。

10月14日(金)
仰臥位での膝屈伸を20歩×3回。

10月16日(日)
立ち稽古を20分。
仰臥位での膝屈伸を30歩×2.5回。

10月23日(日)
立ち稽古を30分。起立時に全体が左右対称で左膝も伸びている。危うさもない。1セットの時間はこれでよい。後はこの中で浅いスクワットと深いスクワットをこなしていく。
ベッドに戻った後も疲労感は少ない。寒くなって痙性が強まったのか、電動車いすの背もたれを立てたことが地道な鍛錬になっているのか。


10月25日(火)
通院OTでの起立訓練。前回と同じく、正面の椅子に座ったI先生が両膝で私の右膝を支えて下さる。私の両手は先生の両肩に置いてある。前回の反省から、前傾を意識して立ち上がる。先生の両手は私の両肘に添えてある。前回よりは上達したと言っていただいた。3回繰り返して休憩。テラピマスターをセーフティとして太腿に付け、起立の後歩行器をつかんでいくつか試した。片足ずつの踵上げもできる。歩行器が納品されたら自宅で行いたい。
起立時も歩行時も股関節の意識が重要、と思う。
短時間の訓練で気分が悪くなった。胃が気持ち悪い。顔面も蒼白らしい。ストレッチの間横になっていることで解決した。
サスペンダーはとても有効。ただ、大柄の私には少し窮屈かもしれない。

10月29日(土)
立ち稽古を30分。
最初の5分間で股関節を意識した深いスクワットを10回程度行った。股関節を伸ばすときに左側の弱さを感じる。立位保持で左膝が伸びきらないのも、歩行訓練で左脚から崩落するのも、原因は左膝の弱さでなく股関節の弱さではないかという気がしてきた。「脚は肩から始まっていると思え」とは股関節を支配する大殿筋の重要性を指しているのかも。スクワットを続けては30分も立っていられないので立位保持に切り替えた。膝と股関節を伸ばした状態でロックして腹式呼吸を行う。まず肩を脱力して下腹をふくらませる。次に腹を引いて息を吐く。続いて膝と股関節のロックを確認しつつ下腹を引き上げる。この3つを繰り返す。大殿筋の緊張を維持することは難しい。
かなり疲れた。
訓練方法のイメージがいくつかある;
1)浅く沈んだ状態での立位保持。膝と股関節をロックしない。関節周りの筋肉は緊張している。立禅について勉強したい。
2)浅いスクワットからの立ち上がり。軸脚のみ膝と股関節を伸ばしきって、振り脚を浮かす。多分片側の力だけで立ち上がることになるものと思われる。歩行器を使った歩行訓練に繋がる。
3)深いスクワットからの立ち上がり。現シーズンのターゲットはこれ。

鍼灸のO先生から治療のインターバルを2週間にするよう提案された。「内側からの力を感じる」とのこと。もちろん異存はない。

10月31日(月)
立ち稽古を10分。腰が曲がる方の痙性が強く直立を維持できなかった。事前に体幹の痙性を抜いておくべきだった。



 
外部情報

10月12日(水)
火曜日の病院での起立訓練の時、ズボンがズリ下がるのをI先生が片手で保持して下さっていた。ズボンの腰回りは、座ったときに腹を圧迫しないよう、かなり緩い。ハーネス着用の歩行訓練では必要ないがOTの時間には要る。ベルトは使えない。サスペンダーだ。しかし背中(腰)に止め金具のある手持ちの品は使えない。10年くらい前にある機内販売のカタログで見たホルスタータイプのサスペンダーを思い出した。
英国ボストン社は、独自開発のCIA(Chest Improving Accessory)方式を採用した新しいタイプのサスペンダーを開発。
背中のジョイント部の革パーツがそれぞれ独立しているので、自由な角度で可動し、姿勢が良くなり、 ズレ落ちることがなく、肩凝りの問題も解消、どんな姿勢でもどんな体格の人にも快適で自然な装着感を与えてくれます。

ネット通販で購入した。ちょっとした金額だが、ハーネスなしの歩行のための投資と思えば楽しい。


10月27日(木)
股関節を意識するために、関連サイトで勉強した。

股関節の解剖anatomy
 股関節は、腸骨、坐骨、恥骨からなる寛骨の中央に位置する寛骨臼と大腿骨頭から構成されます。正常股関節では、骨頭の2/3が臼の中に包み込まれていることにより、安定性と体重支持において重要な役割を果たしています。
表面解剖
 股関節は他の多くの関節と異なり比較的体の深い位置にあるため、体表面から触れることが出来ません。

皮下に触知できる骨隆起部:
前方 → 上前腸骨棘、腸骨稜、恥骨結合
側方 → 大腿骨大転子
後方 → 上後腸骨棘、尾骨、坐骨結節


股関節を囲む筋肉
 股関節の各方向への動きを行う、屈筋、伸筋、内転筋、外転筋、外旋筋の5群に分類されます。

 

  筋名称 支配神経
屈筋 大腰筋、腸骨筋、縫工筋、大腿直筋、恥骨筋 大腿神経
伸筋 大殿筋 下殿神経
  半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋(長頭) 坐骨神経
外転筋  中殿筋、小殿筋、大腿筋膜張筋 上殿神経
内転筋 大内転筋、短内転筋、長内転筋、薄筋、外閉鎖筋 閉鎖神経
外旋筋 梨状筋、内閉鎖筋、上双子筋、下双子筋、大腿方形筋 仙骨神経筋枝
内旋筋 (内旋作用のみを持つ筋はなく、外旋筋以外は内旋作用を持つ。特に、外転筋の作用が大きい。)  


 

<股関節前方の筋群>

<股関節後方の筋群>


股関節の生体力学biomechanics
股関節の可動域
 股関節は、ほぼ球形の大腿骨頭と、これを覆う寛骨臼から構成される球関節であり、広い可動域をもつとともに、大きな荷重に耐えうる構造になっています。
股関節にかかる合力
 体重と筋力(外転筋力)の合計が、合力となって股関節に加わります。

両脚立位時:
それぞれの股関節にかかる合力は体重の約1/3です。
片脚立位、歩行時:
骨盤を平行に保つために強い外転筋(主に中殿筋)力が働き、合力の大きさは体重の約3倍となります。さらに、走ったときや運動時には、この数倍の合力が股関節にかかることになります。


   

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