2005年11月の気付きと工夫の記録です。
稽古日記 11月6日(日) 朝食後車いすに乗った。しばらく漕いで、テーブルでパソコンして、昼食をとった。4時間ほど乗っていたが疲労はそれほど感じない。涼しくなったからだろう。 夕食前に立ち稽古を30分。先月末にイメージした訓練方法(深いスクワットからの立ち上がり、浅いスクワットからのステップ、浅く沈んだ状態での立位保持)を試した。 深いスクワットからの立ち上がり:腰を落としていき膝の力がぬける瞬間を認識する。以前は脱力と同時に起立していたが、それを改め、脱力した地点からさらに腰を落としていく。前傾を意識して上肢の支持も利用しているが、腰の急速な落下が見られないのは下肢にいくらかの緊張が残っているからだろう。下肢に緊張が残っている段階でしかも立ち上がりが可能な深さから立ち上がる。自分で測れるものではないが、この深さが指標、その最大化が目標となる。もちろん、沈み込みにも立ち上がりにも股関節を意識する。 浅いスクワットからのステップ:軸足側だけでの伸び上がりはつかめたが、振り足を浮かすまでには至らない。ステップ数が指標。「テクニックの多くは反射を利用している。これらは脊髄に予め組み込まれている動きのパターンである。これのお陰で人は歩行について考えることなく歩くことが出来る。相反動作が一例である。片脚を伸ばしたとき、もう一方の脚を曲げるように鍛える」(Neuro Works、1月6日 参照) 浅く沈んだ状態での立位保持:膝をロックすることなく休憩している。站椿(たんとう)のうちの扶按椿を意識して、無駄な力みを排している。持続時間が指標。 11月8日(火) 午後病院で歩行器ホップステップを受け取った。6月14日のお試しで機種を決定して以来5ヶ月も掛かった。市の補助金をいただく手続きに時間が掛かったわけだが、結果として11月は適当な時期だった。7-9月は暑くて歩行訓練をやる体力はないし、夏に衰えた肉体を回復するのに10月が必要だったから。 OTのI先生と試した。ハーネスは自宅で装着してきている。ハーネスをアームレストに固定するためのロープ代わりの革ベルトも用意している。吊り下げ脚屈伸運動に使おうとして8月に見つけた茶と黒のベルトだ。巻き結びの結び方も彼女に即席で教えてある。車いすからの起立には病院のリフターを使うこととしてI先生と彼女以外にサポートは呼ばない。自宅での環境(リフター有り、彼女ひとり)を再現する必要がある。 アームレスト高max.120-min.85を20cm嵩上げしてmax.140-min.105に改造してある。幅最大、高さ125で立ってみる。脇が開きすぎるので高さ123に調整する。ハーネスをアームレストに革ベルトで固定して歩いてみる。何度も立ち止まり、途中彼女に左足を運んでもらいながら、40歩ほど歩いた。6月にできていたイメージどおりの体重移動と運足ができていない。迂闊にもイメージそのものを忘れている。 車いすで休憩しながら歩行器を折りたたんだところにDr.Yが登場。歩行状態をお見せするということで第2ラウンド開始。茶のベルトは第1ラウンドで切れかけている。黒ベルトがメッシュであったのに対し、茶ベルトはラダー状しかも部材は細いひも。これは見落としだった。短距離のつもりだから固定しなくて大丈夫と言うが彼女は納得しない。なんとかどうにか固定してくれた。数歩歩いただけだが良い感じだった。軸足に体重がシフトされている。車いすに乗って観察してみるとアームレスト部の広がりが足りない。影響しているのかもしれない。 11月9日(水) 歩行器訓練のゴールを考える。ベッドや車いすからリフターを使わず立ち上がり、ハーネスで固定することなく、ひとりで歩行器をハンドリングしつつ、廊下を通る、というところか。ターゲットと進め方も含め、訓練の課題は4つ; 1)運足技術:歩行運動の細分化はできている。右足を前に出す、腰を前に出して右足に体重を乗せる、その勢いのまま右脚が伸びる(踵が浮く)、腰が上がる、左足を前に振り出す。stance、shift、step/swingの3段階。 2)寸法調整:幅は狭く。機種選定時は、脇を締め肘を体側に着けた状態で前腕をセットすること、両肘で体幹をサポートするよう意識すること、と考えていたが確認が必要。直立できかつ崩落時に上肢での支持が可能な高さにアームレスト。ひとりで歩行器をハンドリングするには前輪を浮かす必要がある。グリップ部へのリングの取り付けが有効か。 3)安全装置:ハーネスの目的は免荷でなくfor safetyだ。起立時も歩行時も股関節を意識できて必要なときに緊張が出せれば崩落はない。崩落しても、上肢による支持が十分であれば完全な崩落はない。とりあえずは、ハーネスの肩部分のスリングをアームレストに巻き直すことでいけるのではないかと考えている。 4)補助要員:彼女には頼めない。付きっきりの訓練で彼女を拘束することは避けたい。何よりも歩行器の中で完全に崩落した場合彼女の力だけでは私を起こせない。土曜日のPTに加え平日の夜に2日来てもらうように頼んでみる。火木土はPTとの歩行器訓練、日月水は立ち稽古、これが理想。今年度の内に一人稽古の方法を確立する。完全崩落せずにかつひとりで歩行器をハンドリングする方法と技術を5ヶ月以内に見つけるということ。 11月12日(土) 午前中の訪問PTで歩行器を使い始めた。I氏にはいきなりのことなのでとまどっておられたが、訓練は順調に進んだ。こちらがいささか慣れているし、訓練方法の問題点と対策も熟知している。プロだからといってPTに頼る姿勢ではない。 リフターを離れ3m先の窓に向かう。窓の手前で半回転してリフターに戻った。実質は10分程度であろうが疲れたのでベッドに戻る。第1回としては十分だと思う。訪問PTの中で歩行器訓練を行う自信がついた。 訓練の4課題については; 1)運足技術:stance、shift、step/swingの3段階を意識している。その場での方向転換時にも有効。 2)寸法調整:123cmでは肘が外に落ちるので次回は120cmで行う。I氏は肘をアームレストに乗せ続けることを理想的と考えているようだ。「脇を締め肘を体側に着けた状態で前腕をセットすること、両肘で体幹をサポートするよう意識すること」と同じ趣旨であり理解できるが、そもそも脇を締めるという動作ができない。ひとりで歩行器をハンドリングする余裕はまだ無い。 3)安全装置:ハーネスの肩部分のスリングをアームレストに巻き直す案は、スリングの輪が開けない構造なので、実現不可能。スーツケースのベルトを試してみたらこれが上手くいった。崩落を防止できる。 4)補助要員:今回はI氏と彼女の二人がかりだったがI氏一人でも十分いける。平日の夜にも来てもらえないか聞いてみた。訪問看護の枠は週3回らしい。カテーテル交換で1回、土曜日のPTで1回。火曜日に来る方向で検討して頂く。
午後、数ヶ月ぶりに図書館に行った。彼女が押してくれる。午前の訓練で肩も腕も張っている。夕方、テレビを観ながら車いすを漕いだ。上肢の筋力の向上も急務だ。現時点最大課題の車いすからの立ち上がりには上肢による引き寄せが欠かせない。
外部情報 11月1日(火) 立禅について勉強するつもりで、站椿(たんとう)に関するサイトに行き着いた。 <立ち方の練習> 気功でいう正しい姿勢というのは一般に言う正しい姿勢とはちがいます。 両足は肩幅くらいに開いて足先は平行に、足の指で軽く床をつかむようにして密着します。股関節をわずかにまげ、膝を少し前に出します。両手は左右に垂らます。舌先を上の歯の根元につけて、目は自然に遠くを見ます。顎を引いて、首の後ろを真っ直ぐに伸ばし、頭のてっぺんが天に向かって伸びて行く感じで、肩は少し前におとし、全身の力をぬきます。肩に力が入っていませんか。肩を上げ下げしてリラックスして下さい。まっすぐに伸びた背骨の上に頭がバランスよくのっています。 シャワーを浴びているつもりになって下さい。上をみるとお湯が落ちて来ます。顔、胸、腹をお湯が流れて行く情景を想像します。 <気功の3要素は調身、調息、調心です> 調身とは、姿勢と動作です。姿勢によって痛みが強くなったり弱くなったりする感覚はだれしも感じたことがあるでしょう。姿勢が悪いと内臓を圧迫し、気血の流れが悪くなります。調息とは呼吸です。調心は意識や神経の働きを調節することです。 精神統一というと、緊張することだと思う方もあるでしょうが、気功では緊張とリラックスが同時進行になっています。体全体の力をぬいて、気の通りをよくしますが、ゆるんでいるのではなく充実しているのです。肩のはるような緊張ではなく快い充実感です。 立っているとき姿勢は維持したまま力をぬいていきますと、重力と釣り合ったような感覚が生まれます。背骨が積み木のようにバランスよくたっている感じです。 頭はまっすぐになった背骨の上に収まっている。気をつけの姿勢ではなく背中のちょうどへその裏側がへこんではいません。下腹を少し後ろへ引いた状態。肩は少し前にきて腕は大きなお盆をかかえるような感じです。 <站椿(たんとう)の方法について:大成拳(意拳)の站椿> <入門站椿> 1.入門椿(上下の動きの探求) 足は肩幅に平行に開いて立ち、大地を足の指で掴むようにする。 背骨はまっすぐ、壁を背にしているようなつもりで身体の軸を保つ。 舌は上顎につけ、歯は軽く噛む。 呼吸は自然に、長く、細く、ゆっくり行う。意識すぎないようにする。 視線は遠くを見るような感じで、意識的に視線を強張らせたり、半眼にしたりしないようにする。 更に姿勢を保つために両膝の間、両肩、顎に挟むように4つの球を意識するとよい。この球を薄いガラス製のものと想像して力を入れすぎて壊さないように、落とさないように意識する。 両手は太股から拳2つくらいあけて左右に、指先を下に向ける。 小舟に乗って立っており、腕がぐんぐん下に伸びていき、湖底の泥の中に手がすっぽり入り込み、抜けなくなった状態をイメージする。腕を縮めようとすれば、小舟が沈むのででぎりぎりのところで再び腕を伸ばしそしてまた縮める。 2.扶按椿 手の位置を両腰骨の前方に、掌を下に向ける。 川の中に立ち両手で川面に浮かぶ板を押さえているイメージ。板は押さえすぎては沈んでしまうし、押さえ方が足りないと流れる水流に流されてしまう。ここでは板の浮力を掌に感じ、左右の横の方向を感じ取ることができる。 <小林内勁> 小林内勁は馬歩たんとうを基本功としています。その姿勢は膝を深く曲げるため、相当にきついという印象なのです。(膝頭が足先より前に出ないように110度くらいに膝を曲げる。膝の角度つまり膝から上の太ももと、すねとが90度から120度にらいなるとうに曲げる。床面との角度ではありません。深くすればするほど効果が出るのが早い。) しかし、実際には内勁とよばれる内からの力が生まれてきて、体が浮くように感じてくるものです。将棋の駒を積み上げたように、重心のバランスがとれてくると、静止した状態で力はいらなくなってきます。 もちろん、足腰の筋力は自然にめきめきついてきます。 自然の気の規律に任せて一切意念を使わないというところが、特徴です。 11月25日(金) スクワットについて「大腰筋」トレーニング&ダイエットの記述を参照した。
(080501追記) ストレッチ
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