2006年1月の気付きと工夫の記録です。
| 稽古日記 |
7:右脚の内転、中殿筋
17:テラピマスターを使った立ち稽古(2)
18:手関節装具なしの生活 |
| 外部情報 |
4:Your
Own Recovery Program(和訳)
10:歩く教室、「地面をしっかり蹴りだすように歩きましょう」これは大うそです |
稽古日記
1月4日(水)
冬休み直前にいくつか気付きがあった。ひとつは「こんにちわと言いながら立つ」ことは胴体力の「丸める/反る」の動きそのままであること。そうであれば、骨盤を倒したまま前屈し、骨盤を起こしながら起き上がることになる。シャワーチェアの上で毎日練習している。もう一つは、立ち上がる前に浅く座り直すためにはプッシュアップが不可欠であること。冬休み中は1日中車いすを漕いで上腕を鍛えた。
嵩上げした座面から立ち上がり、座面高さを漸減させる。この練習を自宅で始めたい。
1月7日(土)
歩き初め。2往復、崩落なし。上から吊られたイメージを持ち、足下はなるべく見ず、肘がアームレストから滑落しないよう意識し、そしてこれを持続することはできる。
ただし、2往復目の復路で左足が出なくなった。I氏によれば「右脚の内転がきつく、親指の内側にあるべき重心が小指の外側に来るほど、右足が内側に来ている。このため、右脚が傾き、直立時よりも骨盤の位置が下がる。同時に、左足が床に押し付けられる」ということらしい。内転がきついのは中殿筋が弱いからでなく内転筋が強すぎるから。立位保持ができるので中殿筋が弱すぎるということはなく、右足を出した時に内側に入るので内転筋が強すぎるということが根拠らしい。対策は中殿筋の筋力強化と歩き方の矯正の2つ。中殿筋を強化すれば相反作用で内転筋の緊張も弱まるらしい。中殿筋のエクササイズとしては、右足を床から離して開脚するのでなく、右足を床につけた状態で飛び出た腰を左に戻すこと。できれば負荷を掛けて。中殿筋の下端を緊張させるか上端を緊張させるかの違いがあるらしいが、完全には理解できなかった。歩き方の矯正としては、歩行器の中での右足の着地点を外側に意識すること。今日の歩行器訓練の最中にもI氏に注意された。
今日は内転の問題についての理解が深まった。これまでの立ち稽古の時にも腰が右に流れていた。いつも腰の位置を中立に戻そうとしていたがこれがそのままエクササイズになる。右脚の内捻りを意識したい。
1月9日(月)
歩行器訓練も立ち稽古も練習方法が安定し、課題も見えてきた。今は何よりも椅子からの立ち上がりを成功させたい。これが成功すれば一人稽古に大きく近づける。
ベッドに向かって車いすからの起立を試みた。車いすを漕いで脛がぶつかるまでベッドに近づく。フットレストから足を下ろしフットレストを手で立てる。車いすを漕いで更にベッドに近づく。ここまで全て自力でできる。浅く座らなくても足は床に届いている。お辞儀立ちを試みるが尻も浮かない。
30分の立ち稽古はもはや容易だ。足踏みで遊脚の踵を外に出すことで、スタンスも「\/」から「l
l」に変えられる。脚の内捻りを考えればスタンス「/\」も試したい。右の過内転対策として、右中殿筋強化よりも、左脚を軸足として右脚を外転し直すこと、歩行時にあっては右足を外に着地させることが近道のように思える。
1月10日(火)
歩行器で廊下に出るにはドアがボトルネックになる。これをクリアするために全幅を縮めていく必要がある。彼女に頼んで大きい方から3つ目に合わせてもらった。これであればドアをギリギリ通過できる。肘の出っ張りと左右の揺れを考えるともっと縮めたいが第一弾はこれでいく。
hint0505 で調べたホップステップSM-40は全幅
545〜645mm、馬蹄内々幅
330〜430(6段階)mm。
歩行器訓練はドアまで2往復、崩落なし。肘が出っ張らないようアームレストに肘を乗せるとアームレストを高く感じる。
1月14日(土)
歩行器訓練は2往復で崩落無し。
1月17日(火)
3週間ぶりの通院OTで、柱につかまって端座位からの立ち上がり。座面高は前回成功した62cmから始めた。サスペンダーの装着を思ったが、彼女の手を煩わせたくないので省略した。この結果、訓練途中で下着が見えるほどズボンが下がってしまった。サスペンダーは必要だ。
中腰の状態で太股の震えが強く上手く立ち上がれない。端座位の段階で踵が浮いているが、中腰になってもつま先立ちは変わらない。I先生がかかとを床に付けるための装具の使用を提案されたが現実的ではない。上手く立ち上がれない理由として足と支持面である尻との距離が気になっていたが、踵をベッド端真下まで近づけたことで改善された気もする。しかし、胴体力(丸める/反る)を意識できない。ここ最近、少なくとも前日、立ち稽古をさぼってきた報いか。立ち上がる勢いが足りないのでは、とI先生が言われる。後傾して起立していることを考えれば、お辞儀による重心の前方移動は不足しているかもしれない。
指標を62から改善できなかった。3週間何をしていたんだろう。打ちのめされて病院を後にした。
夕方の歩行器訓練は3往復。2往復終えた段階で余力が0ではなかったので、不安はあったが3往復目に突入した。回数にこだわる筋トレの無意味さは知っているが、どんな訓練でも前回よりは向上したい。そして、目標設定は自分でやるしかない。午前中の敗北感は向上心に変わった。右脚の過内転には気を付けているが、それでも右足が内側に着地することは多い。これに左脚の過内転が重なったとき左足が右足を踏む。これが2度あり、2度目は崩落した。1段高いところに着地した左脚を伸ばしきることはできない。曲がった膝に体重が乗れば膝カックンにつながる。
1月18日(水)
手関節装具の改良を昨年から考えていたが、装具なしの生活もあるのでは、と昨日思いついた。装具なしの方が車いすは漕ぎやすい。右手でのマウス操作は慣れている。フォークを使えることは昨日確認した。左手でのタイピングはこれを打ちながら確認した。
慣れてしまってできるかどうか思いもしないことでもできることはある。
11月19日(木)
立ち稽古を30分。胴体力を意識しながら、スクワットと足踏み。遊脚の踵を上げることは簡単だが、つま先は床から離れない。右脚に上手く乗れない。
1月21日(土)
歩行器訓練に先立ち幅を更に縮めた。上から3つ目の穴に合わせる。彼女がドアを開けて廊下までいってくれる。幅は余裕があるが、ドア位置での段差は彼女でもきついらしい。
アームレストが体側に近づくと更に脇を締めることになる。肘がアームレストの真上に来るように、高さを2cm下げて115cmにした。
2往復して崩落無し。「1往復目に一度も休憩しなかった」「足の出方は今までで一番良い」とはI氏の言葉。
1月24日(火)
歩行器訓練は2往復で崩落無し。前回寸法を確定したので、今回からは距離を伸ばすことに集中したが3往復に突入できなかった。運足技術にはまだムラがあるがそれは週2回の歩行器訓練で向上させる。問題は持久力だ。「歩行器訓練の2歩=立ち稽古の深いスクワット1回」と仮定して、立ち稽古に臨む。片道20歩として3往復で60回。厳しいのは承知。
1月27日(金)
通院OTのI先生へのメール;
「先日業者への発注を見合わせて頂くようお願いした手関節装具について報告します。今週、装具なしで勤務しました。左手によるタイピングも、右手による食事や書字も問題ありません。装具を卒業します。少しだけ身軽になれました。
膀胱ロウ、車いす、リフターと卒業したいものは多いですが、とりあえずはリフター卒業に向けて起立訓練に精進します。
ご多用中恐縮ですが、よろしく御願いします。」
1月28日(土)
歩行器訓練は3往復で崩落無し。前日の立ち稽古は30分でスクワット70回だったので、「片道20歩として3往復で60回」との見積もりは外れていない。
1月31日(火)
歩行器訓練は2往復で崩落無し。左足を前に出すのに多大なエネルギーを使う。後半は前足の右足と揃うところまでしか出せない。剣道の打ち込みのような、左半身麻痺のような。I氏と対策について話す。腸腰筋を鍛える。側臥位で左脚を浮かせてもらい、膝を胸に引き寄せる。免荷して特定の筋肉だけを鍛えるところはスリングセラピーと同じ思想だ。でも一人では出来ない。仰臥位では重力による脚の重さが負荷になる。筋力が貧弱な状態では、力みすぎて全身の別の部分にまで力が入ってしまう。これが良くないとのこと。仰臥位でも、側臥位と同様に、目標の筋肉だけ収縮させれば問題ないはず。
外部情報
1月4日(水)
CARTEから移動しました。
Chris Chappell 10-12-02が
スレッドYour Own Recovery Programで整理している内容は;
全身の強化訓練が必要である。バランスと安定性の訓練、それに調整力も必要である。最後に、パターンを教え込む歩行訓練器具も必要である。強化訓練については(四肢麻痺と下肢麻痺では異なるが)、下半身だけでなく上半身の訓練も必要である。
上半身の訓練としては、
A:地域のジムに通う。個人トレーナーもつける。
B:自宅に器材をそろえる。種類は枚挙にいとまがないが、ガレッジセール、フィットネスストア、インターネット、広告、情報コマーシャルで入手できる。
C:四肢麻痺のための特殊機器、例えばUPPERTONEはwww.gpk.com。
下半身はもっとやりにくい。
A:極めつけはFES
BIKE。www.electrologic.com。高価なので、地域の診療所などで保有している所を探すのがお得。
B:器材を用いた個人訓練。介助付きで筋肉の(関節でなく)抗負荷訓練。
C:介助付きのプールセラピー。
バランスと安定性。
A:www.bosu.com
を使ったフロアエクササイズ。内容は体幹コントロール、腹部強化、背中伸ばし、ブリッジ、横移動等。
B:個人トレーナーを雇う。自宅にあるものでどこまでできるかがわかるまで。
C:ジムに通いトレーナーを雇う。自身でどこまでできるかがわかるまで。
パターンを教え込む歩行訓練。これは極めて個人的。(
Debbie7 はシステムを自作している。)
A:自宅にlitegait systemwww.litegait.com
を揃える。トレッドミル上で歩くための介助者を雇う。
B:シカゴかアラバマに住んでいるのであれば、the lokomat (sorry, no link)
and the autoambulator (www.healthsouth.com -
keyword autoambulator).
C: An elliptical trainer (www.fitnessquest.com) or 'natural runner' machine
available atwww.startrac.com (Again, check Deb's thread for
equipment/harnesses.) combined with a hoist (simplistic,www.grainger.com keyword - electric winches) or
the industry standard Guldmann @www.guldmann.com
1月10日(火) 歩く教室の内容を読み返した。現時点の自分の考えと矛盾する記述はない。それどころか、今の悩みである「右の腰が外側へスライドし体の軸も中心から外れてしまっている」写真もある。
2)歩行は省エネで
ヒトの足は、自分の体重をかかとの骨をテコにして、ふくらはぎや足の裏の筋肉を自動的に緊張させると言う、まことに優れた省エネシステムを持っております。体重により緊張した筋肉は地面に圧力を加え、からだを前方に押し出すのです。
「地面をしっかり蹴りだすように歩きましょう」これは大うそです。
3)運動音痴
ヒトが運動するする上でからだを効率よく「ねじる」ことは重要です。上半身が右に回旋するということは、下半身は左に回旋されるということです。ワンモーションで中心に向かうという二つの相反する力を発生します。この運動を安定させているのも、足底の機能が重要になります。足が地面にグリップしている側としてない側の力の差が一方への回旋(ねじれ)として反映されます。この運動はスポーツをする上で重心移動とか体重移動と言う形で表現されます。
12)正しい歩行は、不良姿勢を矯正する
歩行とは簡単に言えば重心移動の連続動作と言えるでしょう。重心を移動させることにより左右の足のグリップ力を交互に上げ下げさせます。足のグリップ力の左右差が体に回旋力を発生させ、上半身下半身のねじれを生みますが、これも地面を掴み、蹴り出せる力強い足があっての話であることは確実です。
このねじり運動は、右にねじる→解く→左にねじる→解く∞。ねじる力で反体側を振り出し、振り出した力で反対側をねじるという永久振り子運動で、筋肉疲労を最小限に抑えられます。従って健康体の通常歩行では、ほとんど足を前に出すとか後ろに引くと言った力も意識も働きません。しかし不幸にも身体に何らかのトラブルをお持ちの方や足などを捻挫したり、筋力が低下した方では、その運動が不規則になり、背骨の中心垂直軸回りの運動は乱れ意識的な運動を余儀なくされます。
13)歩行の第一歩
先ず歩行するための筋力をトレーニングしなくてはなりません。歩行中は必ず片足立ちの時期があります。すなわち片足立ちで身体を安定して支えるだけの筋力が必要となります。そこで我々は、一般的な運動不足、筋力低下からくる歩行障害の方には「足踏み運動」からご指導しております。
長さ1メートルの木の棒を体の前に掲げ、その場で「足踏み運動」を行います。手に持った棒を揺らさず行えるようになることが目的です。
 |
|
【運動方法】
1) 裸足で行います。
2)
膝関節、股関節が90°曲がる程度まで足を上げます。
3)
背中を伸ばし、背骨の真上に頭が乗っているイメージで、着地した側のお尻の筋肉が緊張するように
4) ペースは、1分間に60回〜80回ぐらい、多すぎても少なすぎてもい けません。
@
は、骨盤、両肩の傾きも少なく手に持った棒は垂直に維持されたまま片足立ちが出来ている○
A
は、右の腰が外側へスライドし体の軸も中心から外れてしまっている?
B
は、足も高く上がり、着地している足の股関節、膝関節が、しっかり伸び、腰も安定している○
C
は、足を上げると言うより、腰をかがめた様な格好になっています、着地している側の足は、股関節も膝関節も曲がったままです? |
この足踏み運動は棒を揺らさないという目標を持つことにより、自分自身の身体安定能力を視覚的、客観的に判断できます。この身体安定能力が無いまま、闇雲に歩行運動をすることは大変リスクがあることなのです。
この基本的な動作が出来るようになることが、理想的な歩行運動を可能にします。
|