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2007年2月の気付きと工夫の記録です。

稽古日記  8:はさみが使えた
13:助手席外にて車いすからの起立 
外部情報  1:運動脳力開発研究所、PNF手法、肩甲骨は其々の対角に位置する骨盤と引き合い
5:「黒人リズム感の秘密」リズムの起点は首にある、首を引いているときがハトが前に進むときなのである
10:わが足はかくこそ立てれ重力のあらむかぎりを私(わたくし)しつつ



稽古日記

2月1日(木)
22時台、30分、立ち稽古。
先月末にリフターのコントローラを長くしてから左手のグリップが良くなっている。結果としてスクワット時の安定性も向上している。車いすからの起立にも左手を併用する方が有利だとは思うが、自力で手すりまで伸ばせないと実用的でない。

2月3日(土)
10時台、20分、訪問PTの準備体操として立ち稽古。
スクワット:沈み込んだところでかかとが浮いて膝がつま先よりも前に出ると前に崩落する。ただし崩落前であれば浮いたかかとを踏み戻すことは出来る。
11時台、訪問PT。
PT 

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目標

アシスト付きで車いすからの起立
手すり:ベッド手すり 94
フットレスト:立てて両足を自由 

ベッド手すり把持で水平移動・方向転換 
実績  彼女アシスト(彼女イメージ:前上向き5kg未満)で車いすからの起立
立位保持のための手すり:ベッド手すり 94
フットレスト:立てて両足を自由   
− (起立に夢中になって課題を忘れていた)  
 
準備運動の感触は良かったのに、1回目の立ちでは腰が浮いてからの伸びがぎこちなかった。見ていた彼女によれば3度ほど後ろにはねたらしい。
右手のみ。
フットレストを立てても同じ。 
    両手。
左手が突っ張って右手も曲げられない。この後左手は手すりから滑り落ちる。 

彼女は左から脇を支えてくれる。アシストなしを試したら左に傾いた。T氏曰く「以前右足が左に寄ったように、左足に乗ろうとする」。
起立のセッティングとして左足を引いてもらっていたが左足は前に残して直立気味にするか。
T氏曰く「伸びた腕を前傾時に一度曲げて起立時にもう一度伸ばすという動きは高度な動き。通常は曲げたところから始めて伸ばすという一動作」。
手すりにキスしたところから動き始めるか。弾みのようなものが要るとすれば、かかとの踏み込みでつくりだせるかも。

2月4日(日)
16時台、30分、立ち稽古。
かかとの踏み込みで弾みのようなものを作れる感じはある。

2月5日(月)
起床時の気付き。
ベッドを起こすときのケイセイの凄まじさは相変わらず。8時間同じ姿勢をしていることで固定されるのか。腕は体側にあり脇は閉じている。脇を開いて寝ればそれで固定されるか。手すりをつかむのに有利かも。
21時台、30分、立ち稽古。

2月6日(火)
13時-15時、悪心。
昼食後、居ても立ってもいられない(通常座位でもチルトでも気持ち悪い)。あくびが出る。手はしびれ腕は重く、足はしびれ脚は重い。腹式呼吸で酸素摂取量を増やしても改善されない。
真夏のだるさと同じだと思う。真冬から出るとは。しかし今の内に対処法を見つけておけば夏場が俄然楽になる。
低血糖ではないかと思っている。

2月7日(水)
車いす上での股関節の内旋はリズミカルにできるようにしたい。なぜなら、実用では負荷の大きさでなく動きの早さが重要だから。貧乏揺すりのように動かせればいいのだが。
18時台、シャワーチェア上での股関節の内旋100回。
22時台、40分、立ち稽古。
最近は回数を気にせず、その代わりに、沈み込み量を大きく、早めに筋肉を追い込み、立位時間を長くするようにしている。
24時、眠りにつこうとしたが寝付けない。夏場のよう。

2月8日(木)
13時台、低血糖の疑いのあるだるさの兆し。
一昨日の反省から、 固形ぶどう糖を用意してある。一粒なめただけで兆しは消えた。
うれしかったのは、個包装タイプから中身を出すのにはさみが使えたこと。けがをする前に使っていたはさみそのままだから、48ヶ月ぶり。
14時台、車いす上での股関節の内旋200回。
シャワーチェア上よりも負荷が大きく両膝を合わせられない。また、最初は腹部に張りを覚え、次にハムストリングスが疲れてくる。

2月9日(金)
8時台+11時台+14時台+17時台、車いす上での股関節の内旋、100+200+200+100回。
18時台、シャワーチェア上での股関節の内旋100回。

2月10日(土)
16時台、訪問PT。
起立訓練なしでストレッチのみ。


2月11日(日)
10時台、シャワーチェア上での股関節の内旋200回。
14時台、40分、立ち稽古。
22時台、20分、立ち稽古。
勘を取り戻せた。

2月12日(月)
13時台、一昨日の訪問PTの代わりの起立訓練。
PT 

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目標 アシストなしで車いすからの起立
手すり:ベッド手すり 94
フットレスト:立てて両足を自由
ベッド手すり把持から歩行車掌底支持への移行  
実績  彼女アシストで車いすからの起立
(彼女イメージ:ほとんど力は要らないこともある)
立位保持のための手すり:ベッド手すり 94
(起立開始時につかみやすいよう下げるには90が限度)
フットレスト:立てて両足を自由   

− 










右手一本でも安定したスクワットができるようにする。

2月13日(火)
9時台、通院OT。
OT 

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目標 助手席外にてアシストなし右手スリング支持で車いすからの起立 車体・ドアをつかんだ立位で、その場足踏みにより爪先を左に向ける  
実績  ・後部窓から出してセンターピラー上のスリングを中心面でとらえる角度で彼女による左アシスト:起立成功
・前後も左右も一杯に近づいて助手席内のスリングを右肩外でにぎりI先生による後方アシスト:起立成功
・前後も左右も一杯に近づいてトランスボード:ボードの形状合わず
・前後も左右も一杯に近づいてI先生による後方アシストにより中腰・回転:回転できず
立位保持が安定せず、その場足踏みもできず 

    屋根135、左の窓下枠90
スリング90
45度程度回転シート
助手席内のスリングを右肩外でにぎる立ち方では立位時もサポートが右にあり身体が右に片寄る。
    前後も左右も一杯に近づいた。自然なセッティングとして左足は前に残して直立気味。
この状況では左横からのアシストは不可能。後ろからI先生が腰を前上に引き上げてくれる。 
    屋根135の高さに両肘を載せている。体幹を動かせない、ステップも踏めない。
立ち上がってすぐ左の窓下枠90で身体を支持するか。ただし引きは期待できず押しになる。しかも左手。 

I先生にストレッチをしていただきながらの雑談中の気付き;
・数ヶ月前にI先生が提案した歩行器での助手席へのアプローチ
→ 車いす不要の身となればありだが、車いす+歩行器はなし
・自宅で高さ135の伝い歩きをしたいのであれば春休み中に限り自立支援ポールセット(横バー含む)を借りられる。
→ 次回(来週)相談させていただく。
→ 自宅に自立支援ポールはセットできない。車体外側を伝い歩きは全天候型といえない。助手席内部の伝い歩きであれば高さ90。高さ90の伝い歩きをしたいのであればベッドの手すりで可能。現時点でこれができないのはハーネスに縛られているから。  
・立ち上がり最初にアシストが必要なのはその角度(股関節、膝関節)で働くべき筋肉が力不足だから。その筋肉を鍛えるにはその角度での鍛錬が必要。
→ 深いスクワットの必要性と緊急性

13時台、シャワーチェア上での股関節の内旋300回。
21時台、30分、立ち稽古。
右手一本でも安定したスクワットができるように。右拳を身体の正面にセットしては前傾量が制限される。また沈み込みと同時に身体が左に流れて不安定になる。右拳を右肩の前にセットした上で、沈み込み時には左肩を前にかぶせるか。

2月14日(水)
昨日の実績「前後も左右も一杯に近づいて助手席内のスリングを右肩外でにぎりI先生による後方アシスト:起立成功」から、3月の目標「アシストなしスリングなしで助手席からの起立(車いす〜助手席のトランス)」を若干見直した。ターゲットに向けたPTも見直した。
OT 

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(ターゲットに向けたPT) 

3月  ・車いすからの起立
スリングあり(右肩外90)
アシストなしあるいは後アシスト
・助手席からの起立
スリングなし
アシストなしあるいは左アシスト
助手席内部(左の窓下枠90)の伝い歩きで方向転換 
<助手席でなく後部座席を目指すか>
助手席:45度程度回転シート
後部座席:
  タイヤハウスの出っ張り
  右手支持点となる助手席
  広角開放ドアによる左からのアシスト
アシストなしで車いすからの起立
ベッド手すり把持の伝い歩き

3月13日の通院OTまでに「アシストなしで車いすからの起立」「ベッド手すり把持の伝い歩き」ができるように4週間の訪問PTの課題をセットすると;ベッド手すり90
PT 

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0217  アシストなしで車いすからの起立
右手把持 
ベッド手すりでその場足踏み
両手把持 
0224   
0303  アシストなしで車いすからの起立
右手把持なし 
ベッド手すりでその場足踏み
左手把持 
0310     


18時台、シャワーチェア上での股関節の内旋100回。
21時台、25分、立ち稽古。
疲れている。安定感はない。でも力強さは感じる。

2月16日(金)
18時台、シャワーチェア上での股関節の内旋150回。

2月17日(土)
10時台、20分、訪問PTの準備体操として立ち稽古。
昨日一昨日と休んだからか水曜夜よりも調子が良い。
11時台、訪問PT。

PT 

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目標  アシストなしで車いすからの起立
右手把持 
ベッド手すりでその場足踏み
両手把持 
実績  彼女のアシストあり 数回 

立位時に確認すると左足が右足よりも半歩前に出ている。
起立開始時に左足が前に出すぎると前傾が妨げられる。
T氏が「反動を利用して」と言われる。よくよく尋ねてみると「前傾の勢いを利用して」ということらしい。「前方への動きに上向きの力を加えて上前向きに転じる」ということか。

2月18日(日)
11時台、シャワーチェア上での股関節の内旋150回。
16時台、30分、立ち稽古。
左膝が伸びきらず腰が右後ろに流れる。立位保持がこんなに困難なのは久しぶり。そう言えば、先週は電動車いす上での座位保持もきつかった。骨盤の不等高、背骨の側湾、緊張の左右差、どれが原因でどれが結果であるかはわからないが、いつでも早めに左右対称に戻すこと。

2月19日(月)
15時台、左肘を机に載せて読み物。
左脇腹の拘縮が左右非対称を生み不具合が起きている、という仮説。左脇を伸ばしたい。
18時台、シャワーチェア上での股関節の内旋150回。
21時台、35分、立ち稽古。
左右差はない。スクワットの沈み込み量の大きさに彼女が驚いていた。

2月20日(火)
11時台、車いす上での股関節の内旋300回。
18時台、シャワーチェア上での股関節の内旋200回。
左肘を机に載せて左脇を伸ばすストレッチと車いす上での股関節の内旋はbowelに効くのかもしれない。
風邪の引きはじめのような疲れがあるので立ち稽古はさぼる。

2月21日(水)
22時台、30分、立ち稽古。

2月22日(木)
18時台、シャワーチェア上での股関節の内旋200回。
22時台、30分、立ち稽古。
左足を上げられない、右脚に乗り切れない。

2月23日(金)
18時台、シャワーチェア上での股関節の内旋100回。

2月24日(土)
10時台、20分、訪問PTの準備体操として立ち稽古。
11時台、訪問PT。

PT 

TACHIKATA 

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目標 

アシストなしで車いすからの起立
右手把持 

ベッド手すりでその場足踏み
両手把持 

実績 

彼女アシストあり
起立の初動と同時に右足が下がる
先週よりも身体が重いので早めに終了 

前後左右に少しずつ 

3ヶ月近く起立に集中して向上を続けてきたが、今週は伸び悩みを感じる。

左脇を伸ばすために、ベッド上でもリフターで左肘を吊ることにする。

2月25日(日)
10時台、シャワーチェア上での股関節の内旋200回。
14時台、40分、立ち稽古。
16時台、シャワーチェア上での股関節の内旋100回。

2月26日(月)
久しぶりにお会いしたS氏に声をかけられた「まだ歩けない?」
暖かい声にいやな気はしない。あと1ヶ月の内に何かをお見せしたい。
18時台、シャワーチェア上での股関節の内旋100回。
21時台、40分、立ち稽古。
向上の気配はある。




外部情報

2月1日(木)
運動脳力開発研究所のレポートを拝見した。もとエンジニアによる力学モデル図はわかりやすい。対角動作と釣り合い立ちは数年前に目にしていたが最近その理解が深まった。

膝挙げで交互に手の平で膝を叩く動作をさせて、次は肘といった瞬間に対角動作で無くなる子が見受けられます。これは末端意識で交互動作を体現しているということが見えてきます。基本的に対角動作意識が薄いともいえます。
しかし、体幹内から動作を起こしていれば末端の位置が変わっても動作自体は変わらないため動作の混乱は起きません。運動をしている時に動作が安定しないとか、疲れてくると安定しなくなるというのは、末端動作で形だけ作っているからそのような現象が身体に起きてくるのです。
 
PNF手法を簡単に説明すると、動作のやり易い動作方向に付加を与えて動かすとやり難い方もやりやすくなるというものです。この筋肉特性を使って体幹部から動作を整えていきます。
ここで一部を紹介します。膝を倒す時に筋肉のアンバランスが有ると、倒し易い方向と倒し難い方向が現れてきます。そこで、倒し易い方向に徒手抵抗をかけて動作をすると倒し難い方向が倒し易くなります。  
しかし、「はいこれで両方とも同じように動かしやすくなりましたね」では不十分です。ここで大切なのは動かし方です。どのように力を伝えて膝を倒すのか?を改善しなくてはアンバランスになった根源解決にはなっておらず対処的なものに留まってしまい、また同じアンバランスを身体に作ってしまいます。
体幹からどのように力を発生して膝倒しをしているのかを見極めて理想的な倒し方に導いていくことが根源対策といえます。膝倒しの理想的な動作をご説明すると・・・膝を上げる力の基は腰の丸くなる体幹内力です。そして、反対に倒していく動作は腰が反る体幹内力で行います。更に膝倒し動作で上体・下体への動作の伝わりまで身に付けてくると、頭が膝と反対方向に回る動作が自然に体現出来てきます。

動きは体幹内力から伝わります。
上に向かっては、(1)肩甲骨(2)肩関節(3)肘関節(4)手関節・・・と伝わっていきます。
下に向かっては、(1)仙腸関節(2)股関節(3)膝関節(4)足関節となります。
例えば歩く動作においても、足首で蹴って進むと言う動きは末端動作になっています。
体幹内力により地面に力を伝えてその反作用で推進する。そこでこの推進力はパワーだけではないと言うことです。重力を味方につける動き方と言うことです。
 
実際の動作において出そうとする側のいみを意識していると反対側が遊んでしまいます。反対側を引くと出るという互い違いの動作が一挙動的に作用―反作用を用いた動きを体現します。

  側屈において最初はわき腹を使えることが大切です。その次に肩甲骨の動きに移行していきます。その時の肩甲骨の引き方は対角イメージです。そうすると身体軸が乱れることはありません。
左右の肩甲骨を寄せる時、肩甲骨同士が引き合う感覚で動作している方を多くお見受けします。肩甲骨は其々の対角に位置する骨盤と引き合い、その結果として左右の肩甲骨が衝突して寄る感覚の動作が上下を一体化した動きを導き出す理想動作で、この肩甲骨操作の違いが動作の質を左右すると現段階では感じてます。 
 

ですから、腕を挙げて行っている最中に、肩甲骨に腕が乗っている感覚に徐々に移行していくことが修得への道筋です。
下体の方はどうかというと、最初は腰で挙げてしまいがちです。そこで、骨盤に手を当ててわき腹で挙げるイメージに移行します。そして、最終的にはお腹の中に動作イメージを入れていきます。このレベルになると殆ど力を使わないで側屈動作が体現できるようになります。この時に使っているのが腸腰筋です。脚はぶら下がっているだけで、体幹の中に引き込まれていく感覚になります。この腸腰筋は不随意筋に近いため意識できません。そこで反射を使います。片方を縮めているときにはもう片方は伸びています。この伸びにより次の動作で縮みます。これが筋肉の伸張反射です。この伸びた筋肉を縮めるという切り替えし感覚を身に付けていくことが大切です。
色々な競技で、「お腹から脚が生えている感覚で・・・」と言われますが、まさにそうなのです。ですから仙腸関節・股関節も脚の関節なのです。 例えば脚を振り上げる動作でも、見た目の脚の付け根から挙げるのか、本来の脚の付け根から挙げるのかではまったく違ってきます。そうすると楽に歩けるようにもなってきます。  

次に3つの動作の復習ですが、体幹部がどのように変化するか?がポイントになります。まず1つ目は曲がる反る屈伸動作です。2つ目がわき腹を縮める側屈動作です。そして3つ目が屈伸と側屈動作を融合した捻り動作です。この捻じり動作には連続性があります。屈伸動作・側屈動作がしっかり出来ることが大前提となります。そして膝倒しなどで捻り動作のを屈伸+側屈動作で体現して、捻りの繰り返し動作で動きの切り替えし感覚も養って身体動作感覚として植えつけていくことが全て基本となります。

どのようにバランスをとるかというと、腕をリラックスして左右に下ろして大腿部や脹脛に過度の緊張が無い状態で、体幹内操作を主にして四肢を従とする状態です。この状態になると股関節に体幹部が乗った感覚となり、股関節でバランスボードに乗っている感覚となります。

体幹内操法のトレーニングとして、体幹部内屈伸動作と側屈動作が基本となります。見た目は体幹部が屈伸・側屈する動作なのですが、最終的には肩甲帯と骨盤帯のコンビネーションによって体幹内動作リンク(正面対角と側面対角)を再構築していきます。
この様に体幹内操作トレーニングでは、3つの動作球とそれを結ぶリンクを認識していく基本動作を修得するところから始まります。各動作球は言い換えると上丹田・中丹田・下丹田の構造的な認識(動作球)を身体内に構築して、それらに構造的なイメージ的リンクを構成していくということです。
3つの動作球を結ぶ2種類の体幹内対角リンク(動作意識ライン)は筋肉の配置から造り上げるものではなく、骨格動作意識から生まれてくるものです。 
動作球イメージが体幹に「3つの重心」「2つの芯」「釣り合い軸」を形成する。ここでいう芯とは、野球のバットの芯とかゴルフクラブの芯といった捕らえ所というニュアンスの表現です。よって体幹の2つの芯を分かり易く歩行動作で説明すると、前から紐で引かれる2つのポイントを示します。ようするに動作を行う際の身体の捕らえ所といったイメージです。この芯は前項で説明させて頂いたように、体幹内操作による側屈と屈伸によって動作イメージとして造り上げていきます。「3つの動作球の重心」「それらを結ぶ動作リンクの交差点である芯」を感じて動作が起こせるようになりその動作は「3つの重心の操りによって発生する釣り合い軸」を造り上げてくるのです。
静的バランスとは動作球を操って釣り合いを取って立位姿勢を保つ状態であり、動的バランスとは芯を動作の支点とし釣り合い軸と共に動作を起す状態であると考えています。
 

2月5日(月)
黒人リズム感の秘密(七類誠一郎)。 


この体幹の動きの最大の特徴は、各部位が必ず自然の法則のもとに連動するということである。この体幹の連動運動をインターロックと名付けることにしよう。中心となる体幹部は首・胸・腰である。そのリズムの起点は首にある。首から発した動きが波のように胸と腰に連動していき、結果として大きな動きのノリのリズムを形成する。
両足を肩幅程度に開き、脱力して立つ。このとき、背中はやや丸まり、肩は前に落ち、両手はぶらんと力を抜けている。そして、膝は多少曲がっている。この状態から、さて首を前に突き出してみよう。出すと同時に首以外の脱力を意識する。次にその首をゆっくり後に引いてみる。もうこれ以上引けないポイントまで来ても止めてはいけない。気持ちの中では引き続ける。と同時に首以外の脱力を再び意識する。このとき、胸は前にせり出し、腰が後に引けている。
 
  首を前に出しているときは、胸と腰はだらしなく脱力しているに過ぎないが、後ろに引いたとき、胸は前に、腰は後ろに自然に連動している。

ハトは前進する前に、必ず首を後ろに引く。これは、首を前に出すエネルギーを貯めている状態であり、このとき胸は出ている。鳩胸だから出ているわけではなく、首を後ろに引いているため、身体のバランス上、胸が前に出ているという意味である。そして、この状態から瞬間的に首を前に出す。出したと思ったら、その出した反動で、既に首を後ろに引き始める。この間の動作は素早い。まさに、一拍の間で、出す動作と引く動作を同時に行っていると言える。そして、その首を引いているときが、ハトが前に進むときなのである。
  体幹の動きであるが、まずカウント1で胸を前に出す。同時に肘は後方にめいっぱい引く。胸の前方への出っ張りに対し、肘を軸とした腕の後方への引っ張りによってバランスを保つ。両者は互いに引っ張り合わなければならない。この状態がタメにあたる。一見止まっているように見えても、実際には胸を出し続け、腕を後ろに引き続けるという意識を持たなければならない。 

2月10日(土)
わが足はかくこそ立てれ重力のあらむかぎりを私(わたくし)しつつ
森鴎外
歌誌「明星」明治40年10月号


   

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