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2009年3月の気付きと工夫の記録です。

稽古日記     6:Daily Task「浴室、S-CarryでBP」に「起き上がり」を追加
7:座位で股割りと4の字 
8:鳩の首と背中のアーチのON/OFF
12:ターゲット:右手のみロフストランド、前方突き出し支持無しスクワット
17:PWC上で右脚裏転子に座る
20:プッシュアップの細分化
外部情報  15:PNF、継時誘導、相反神経支配、姿勢反射、運動パターン 
16:仙骨の前傾をふせぐ
18:歩行について、トレンデレンブルク徴候、デュシェンヌ現象、中殿筋歩行



稽古日記


3月1日(日)
16時、立ち稽古20分。両手95前支持でスクワット3set(15分)と立位保持。

2月中に単独起立は成功せず。3月からはVERTICALが増える。前片脚スクワットと足裏を浮かす足踏みから始めたい。
 

HORIZONTAL 

VERTICAL 

2月  2輪2脚100:MWCからの起立+歩行60歩   
3月  2輪2脚100:MWCからの起立+歩行90歩  ステップウェルII 10cm 


3月2日(月)
Daily Taskのうち「朝、ベッド、天突き3set、股踏み3set、天向き肘伸ばし3set、膝上げ3set」と「浴室、S-CarryでBP、中段突き3set」を10reps*3setから30reps*1setに変更

3月4日(水)
21時、立ち稽古30分。両手95前支持でスクワット5set(25分)と立位保持。

3月6日(金)
Daily Task「浴室、S-CarryでBP、中段突き、30reps*1set」に「起き上がり10reps*1set」を追加した。ズッコケ座りから状態を直立させることは1月頃からできていた。背中をカールしたままで頭先行か、背中のアーチを作り骨盤先行か、まだ不明。

(060609)
能に学ぶ身体技法」を読み終えた。著者のHP「和と輪」も良さそう。
大腰筋は太ももを上げる筋肉ですが、太ももを固定した状態で大腰筋が働くと上体が起きます。いわゆる腹筋運動を腹筋を使わずにできるのです 。p56

下半身の力を上半身につなげるような動きをコントラ・ラテラルな動きといいます。右腕には左脚の力が、左腕には右脚の力が、という具合に対角の力が伝わりますが、大腰筋はそれを伝えるための中枢センターになるのです。p59
大腰筋が目覚めたら大腰筋をイメージして脚を曲げたり、伸ばしたりしてみよう。ももの筋肉や腹筋を使っていないことを確かめながら 、静かにユックリと行う(仰臥位片膝立て→膝引き寄せ)。p67

Daily Task「ベッド、膝上げ」はコントラ・ラテラルな大腰筋を意識すると効果的。Daily Task「ベッド、股踏み」でコントラ・ラテラルな大腰筋の意識を高められる。

3月7日(土)
11時半、訪問PT。全身ストレッチの後、座位で股割りと4の字;
hip adductor stretch 
股関節内転筋
股割り

本日実施 

体験済み 
hip internal rotator stretch
股関節内旋筋
4の字  

本日実施 

目標 
股割りでは初めて足の裏を見た。4の字では巻き爪を初めて見た。
・セッティング:仰臥位で足を組まれギャッジアップで起きた。自分で引き寄せたい。まずはPTベルトを使うか。
・体幹強化:前屈と起き上がりで体幹強化。特に4の字で横方向のバランス訓練になる。
・他動運動:手の動きに合わせ足首を動かす。

3月8日(日)
鳩の首と背中のアーチのON/OFFを意識できた。
仰臥位で後頭部を布団に押しつけると骨盤が前傾する。

そのリズムの起点は首にある。首から発した動きが波のように胸と腰に連動していき、結果として大きな動きのノリのリズムを形成する。

カール(アーチのOFF)とアーチ 
  
 

首を前に出しているときは、胸と腰はだらしなく脱力しているに過ぎないが、後ろに引いたとき、胸は前に、腰は後ろに自然に連動している。

 

カールとアーチ       

 
               
*  \    *    *  頸椎 
    |    |      胸椎 
    |    |      腰椎 
  /        \      骨盤
(参考)
仙骨の締め
*      頸椎 
  |      胸椎 
    \    腰椎 
       |  骨盤

 
<歩行時に前を向く/下を向くで背中のアーチのON/OFF>(081204)

黒人リズム感の秘密(七類誠一郎)>(070205)
この体幹の動きの最大の特徴は、各部位が必ず自然の法則のもとに連動するということである。この体幹の連動運動をインターロックと名付けることにしよう。中心となる体幹部は首・胸・腰である。そのリズムの起点は首にある。首から発した動きが波のように胸と腰に連動していき、結果として大きな動きのノリのリズムを形成する。
両足を肩幅程度に開き、脱力して立つ。このとき、背中はやや丸まり、肩は前に落ち、両手はぶらんと力を抜けている。そして、膝は多少曲がっている。この状態から、さて首を前に突き出してみよう。出すと同時に首以外の脱力を意識する。次にその首をゆっくり後に引いてみる。もうこれ以上引けないポイントまで来ても止めてはいけない。気持ちの中では引き続ける。と同時に首以外の脱力を再び意識する。このとき、胸は前にせり出し、腰が後に引けている。
 
  首を前に出しているときは、胸と腰はだらしなく脱力しているに過ぎないが、後ろに引いたとき、胸は前に、腰は後ろに自然に連動している。

ハトは前進する前に、必ず首を後ろに引く。これは、首を前に出すエネルギーを貯めている状態であり、このとき胸は出ている。鳩胸だから出ているわけではなく、首を後ろに引いているため、身体のバランス上、胸が前に出ているという意味である。そして、この状態から瞬間的に首を前に出す。出したと思ったら、その出した反動で、既に首を後ろに引き始める。この間の動作は素早い。まさに、一拍の間で、出す動作と引く動作を同時に行っていると言える。そして、その首を引いているときが、ハトが前に進むときなのである。
  体幹の動きであるが、まずカウント1で胸を前に出す。同時に肘は後方にめいっぱい引く。胸の前方への出っ張りに対し、肘を軸とした腕の後方への引っ張りによってバランスを保つ。両者は互いに引っ張り合わなければならない。この状態がタメにあたる。一見止まっているように見えても、実際には胸を出し続け、腕を後ろに引き続けるという意識を持たなければならない。 


3月11日(水)
未明、ベッドの体位変換機能停止。
腰痛でお休み。風邪気味でもある。
スロートレーニング(081029)のDVDから;
「膝はつま先よりも前に出ている」
     
     

3月12日(木)
4年前にダウンロードしていたPWの動画をいくつも見た。当時はできずに目標として保存していたが、いつの間にかできるようになっているものもある。今でも多くは目標のままだが手が届きそうなものもある。いろいろとヒントをもらった。
         
グリップの高さ
三足長
Ryan    
遊脚の着地
VJBerry 
遊脚の振り出し
VJBerry 
立脚への重心移動
杖の先端は遠い
VJBerry 
スキーストック
Seferino   
         
遊脚側大腰筋伸展
Mike  
Mike 前方突き出しスクワット
Mike 
最下点で前重心を維持できない
Gait Training Center 
 

財団法人テクノエイド協会福祉用具の選び方使い方情報
    【長さの調整】
 足先より15cmほど外側に杖先を置いて、肘を軽く曲げた状態で前腕を腕支えにいれ、杖を使用するほうの肩が軽く持ち上がる程度の長さとする (「ステッキ、T字杖」の使い方と同様・図1)。ただし、肩や肩甲骨の動きや関節の痛みなどの要素も重要となるために十分に注意する。 

【平地歩行】
 杖は基本的には、健側につき患側への加重量を減らすことを目的とする。不安定な場合には3動作歩行「杖、患側、健側」を行い、安定している場合には2動作歩行「杖+患側、健側」する(「ステッキ・T字杖」と同様・図2)。
杖を持つ手との兼ね合いで患側につくことがあるが、健側につく場合と比べて安定性や免荷は悪くなる。
【階段の上り下り】
 階段の上りでは杖から健側下肢、患側下肢の順番で行う。また、下りる場合には杖、患側、健側の順番で行う(「ステッキ・T字杖」と同様・図3)。

YAMA氏が使っていたクラッチ。
段階を踏むとすれば歩行車とロフストランドの中間にこのタイプだろう、氏もそうしている。
(060413) 

・起立訓練に飽きてきたので楽しい歩行訓練を増やしたい。左手のグリップが間に合わない場合を考えると、2輪2脚100歩行の次は右手のみロフストランド。クリアすべきは右手のみ歩行器と無支持「休め」。
・CHAIRでの脚上げ(片膝上げ)と脚伸ばしはロホクッションの上ではやりにくい。高めの平行棒で足を浮かせるのを真似て除圧目的プッシュアップで尻を浮かせて試したが上手くいかない。「肩関節と股関節の連動(上腕と大腿の方向の一致)」(080724)を思い出した。
・冬場は掛け物敷物が多く寝返りの練習には不向き。「肩関節と股関節の連動(上腕と大腿の方向の一致)」が有効とすれば、腕振りで肩先行あるいは両膝を胸に引き寄せ丸くなり回転の方法もあり得る。
・現行の「両手95前支持でスクワット」では最下点で前重心を維持できない。スタンスをさらに遠くしたい。一方、ゴールとしては両手を腰のスクワットよりもバランス保持目的の前方突き出し支持無しスクワットが現実的。スタンスを近づけて前方支持把持無し(手すり上をスライド)をクリアしたい。

3月14日(土)
10時、立ち稽古25分。2輪2脚100両手前支持で膝上げ(足裏を浮かす足踏み)30歩と立位保持。
10日間さぼった分足腰が弱っている。早めにいろいろと試したい。
11時、鍼灸。

3月16日(月)
22時、立ち稽古25分。2輪2脚100両手前支持で膝上げ(足裏を浮かす足踏み)16歩と立位保持。
膝上げができなくなってからも立位保持としてその場足踏み、浅いスクワット、左右重心移動を続けているので疲れているわけではない。右片脚支持が弱い。
・右片脚支持の強化
・左体側軸(肩胛骨、股関節)を右上に引き上げ

3月17日(火)
・片麻痺で健側に杖を突くのは患側の免荷のため、歩き方は健側脚支持が十分であるという前提
・ターゲットは右ロフストランド歩行
・右脚支持の強化が必要
立位で無意識に左脚支持になるのは構わないが、意識しても右脚支持が弱いのは困る。座位でも左脚支持になっている。気がつけばフットレスト上で右足が前。プッシュアップ時や起立時に右足が前に滑る。長年の右手デスクワークの結果か。
数ヶ月前にPWC上で右脚裏転子に座る感覚を経験したが、それ以来ない。
左腕を上げることで右脚支持の姿勢を作れる。一度右脚裏転子に座る感覚を得られたら左腕を下げても続けられる。フットレスト上で右足を引くか否かは関係ない。

(051213)  


3月18日(水)
22時、立ち稽古30分。2輪2脚100両手前支持で膝上げ(足裏を浮かす足踏み)16歩と立位保持。
右脚重心の意識は強まったがデュシェンヌ現象は自覚できない。右腕の反力も自覚したい。
"・腕:前半、脇が開いた状態で肘が曲がり杖先が内側に滑った。この時、前腕は回内している。後半、脇を閉めることを意識した。前腕を回内させてはいけない。拳を立てるか、やや回外気味で。右腕の反力を自覚できたとき、左脚から体重を抜いている。(080325)"


一昨日の気付き「左体側軸(肩胛骨、股関節)を右上に引き上げ」はデュシェンヌ現象のことと判明した。
骨盤の傾斜変化(歩行周期との関係)
立脚側の股関節は相対的に内転し遊脚側は外転します。体幹が支持脚の直上を通過するときにこの骨盤傾斜が起こるので、遊脚側は下肢を前方に振り出すために膝関節を屈曲しなければなりません。 

トレンデレンブルク徴候とは,股関節外転筋(以下,外転筋)の機能不全が存在する下肢(患側下肢)で片脚立位となったときに,遊脚側下肢の骨盤が墜下する現象である.デュシェンヌ現象とは,片脚立位時に患側側へ体幹が側屈し,かつ骨盤傾斜も起こる現象をいう.歩行時立脚期にトレンデレンブルク徴候を来す歩行をトレンデレンブルク歩行と呼び,荷重肢に重心をかけるために立脚時に外転筋(中殿筋)の弱い側へ身体を代償的に傾ける歩行を中殿筋歩行という.

(ここから、091020追記)
外部情報にある以下の記述がわかりやすい;

歩行時の中殿筋の活動と麻痺
中殿筋は踵接地から立脚中期にかけて、特に立脚中期に骨盤の側方(遊脚側)への傾斜を防ぎ安定性に働きます。麻痺がある場合、患側肢に体重が加わると骨盤が対側に傾斜し(トレンデレンブルグ徴候)、そのため頭部や体幹を患側に傾けて代償するようになります。いわゆる中殿筋歩行です


トレンデレンブルグ歩行   

右殿部が右側方に出た状態
(股関節内転位)となってい
る。
股関節外転運動 
わかりにくい図を削除した。

左:正常、右:デュシェンヌ  
(ここまで、091020追記)


3月20日(金)
MWCでプッシュアップ。フットレストに載せたままかかとを後に引いて少し前重心。骨盤を完全に立てて着座。ズッコケ座りに戻れないほど深く座れた。前重心なので頭を下げた分尻が上がり、かかとを引いていたので尻の後方移動が妨げられなかった。プッシュアップ起立に向けて背中にアーチで大きな前重心から腕を伸ばす稽古を続けていたが、end-gainingに成り下がっていなかったか。楽に伸ばしきってから姿勢を変えても良いのではないか。
プッシュアップといえば除圧目的と起立目的に分けていたが(080328、090224)、方法はまた別の区分になりそう。いろいろと試したい。
かかと  前、後(引く) 
手の位置  前、後 
重心  前、手の真上、後 
重心移動  前(頭を下げ尻を上げる)、後 

3月21日(土)
11時半、訪問PT。
最初15分、2輪2脚100歩行に集中。MWCからの起立は最悪。
リフター下から窓まで2m強。彼女が5歩で行く距離を15歩で行く。一足長(30cm)strideで15歩ならば2.25m。これを基準にする。
直線15歩方向転換に5歩。歩行は目標90歩に対し2往復9mで60+20歩。二足長strideもできた。デュシェンヌ現象も意識できた。しかし全てが脆い。
左右の重心移動が足りない、とI氏の指摘。

2輪2脚は直進性が安定している分、方向転換がしにくい。ロフストランド歩行に移行したいがまだ自信はない。右手のみは時期尚早。左手のグリップも間に合わせたい。
・ベッド上長座位で左右の手すりを掴む姿勢を開始
・Grasping Cuff with wrist support(071116)あるいは手関節装具に工夫あるいはロフストランドに細工


3月24日(火)
22時、立ち稽古15分。ベッド手すり95両手前支持でスクワット3set(15分)と立位保持。

3月25日(水)
22時、立ち稽古15分。ベッド手すり95両手前支持でスクワット4set(15分)と立位保持。

3月28日(土)
11時、鍼灸。

3月29日(日)
14時、立ち稽古30分。ベッド手すり95両手前支持でスクワット5set(25分)と立位保持。


Memo of this month

Target
 

HORIZONTAL 

VERTICAL 

3月  2輪2脚100:MWCからの起立+歩行90歩  ステップウェルII 10cm 

Daily Task
朝、ベッド、天突き、股踏み、天向き肘伸ばし、膝上げ、30reps*1set
平日9-16、PWC、水平肘伸ばし、チルトして腰捻り、プッシュアップ、10reps*1set*7times
浴室、S-CarryでBP、中段突き30reps*1set、起き上がり10reps*1set
 
・変更: 「朝、ベッド、天突き3set、股踏み3set、天向き肘伸ばし3set、膝上げ3set。」と「浴室、S-CarryでBP、中段突き3set」を10reps*3setから30reps*1setに変更(090302)  
・追加:「浴室、S-CarryでBP、中段突き、30reps*1set」に「起き上がり10reps*1set」を追加(090306)


Pending   
歩行  休憩?右手のみ歩行器?右手のみロフストランド? 
スクワット  スタンスをさらに遠く?前方支持把持無し?前方突き出し支持無し? 
寝返り  両膝を胸に引き寄せ丸くなり回転?2軸(肩、腰同時)?腕振りで肩先行?
脚を交差させ上体を捻る? 
起立  プッシュアップ起立?膝に手を置いた起立?両足を揃えない(前後)?  
階段昇降  2足分開脚した足の間の高さ15cm台経由で階段30cmを昇る?
車内移乗  前座席から吊したロープ?低い歩行器?
足こぎ  事務椅子? 




外部情報


3月15日(日)

PNF手法を簡単に説明すると、動作のやり易い動作方向に付加を与えて動かすとやり難い方もやりやすくなるというものです。この筋肉特性を使って体幹部から動作を整えていきます。
ここで一部を紹介します。膝を倒す時に筋肉のアンバランスが有ると、倒し易い方向と倒し難い方向が現れてきます。そこで、倒し易い方向に徒手抵抗をかけて動作をすると倒し難い方向が倒し易くなります。  
しかし、「はいこれで両方とも同じように動かしやすくなりましたね」では不十分です。ここで大切なのは動かし方です。どのように力を伝えて膝を倒すのか?を改善しなくてはアンバランスになった根源解決にはなっておらず対処的なものに留まってしまい、また同じアンバランスを身体に作ってしまいます。
更に膝倒し動作で上体・下体への動作の伝わりまで身に付けてくると、頭が膝と反対方向に回る動作が自然に体現出来てきます。(070201)

PNF。Proprioceptive Neuromuscular Facilitationの略。固有受容性神経筋促通法と訳されます。固有受容器を刺激することによって神経筋機構の反応を促通する方法。
Hallebrandtの実験から一側性の運動より両側性の運動がさらに交互性の運動がwork capacityが大きく疲労が少ない
Gellhornの実験から筋伸張が加えられると筋がより強力に反応する
また、Kabatは筋の伸張は伸張された筋に効果があるだけでなく集合運動として参加する筋群にも効果がある と述べています。
筋の伸張には次の2つがあります
1.伸張刺激:筋の伸張によって固有受容器の興奮性を高める
2.伸張反射:伸張刺激の状態から急激な伸張を加え一気に反応を生じさせる
Sherringtonの継時誘導:上腕ニ頭筋を強化したい場合その拮抗筋である上腕三頭筋に最大収縮をさせた直後に上腕二頭筋に抵抗を加え収縮させるとたんに上腕二頭筋を収縮させたときよりも効果が大きい。この原理が継時誘導(successive induction)です 。スローリバーサルとリズミックスタビリゼーションがあります。

 CMA(シーマ)水の特性を最大に利用した複合他関節運動[Complex Movement in Aqua]

フィットネスボールを使って体幹強化とバランス訓練を行っている。テクニックの多くは反射を利用している。これらは脊髄に予め組み込まれている動きのパターンである。これのお陰で人は歩行について考えることなく歩くことが出来る。相反動作が一例である。片脚を伸ばしたとき、もう一方の脚を曲げるように鍛える。これが歩くために必要なすべてである。これらのパターンの多くは体幹から動き始める(050106) 

中殿筋を強化すれば相反作用で内転筋の緊張も弱まるらしい。中殿筋のエクササイズとしては、右足を床から離して開脚するのでなく、右足を床につけた状態で飛び出た腰を左に戻すこと。できれば負荷を掛けて。中殿筋の下端を緊張させるか上端を緊張させるかの違いがあるらしいが、完全には理解できなかった。(060107)

相反神経支配(1a抑制)
屈筋が収縮しているときはその拮抗筋である伸筋は抑制されて弛緩する。逆に伸筋が収縮しているときは屈筋が抑制されて弛緩する 。このような関係をコントロールする神経の作用を相反神経支配という。
ここで働く抑制のメカニズムが1a抑制というもので同名筋の筋紡錘から1a線維を伝わってくるインパルスは同名筋及び協力筋のα運動ニューロンに興奮性シナプス後電位(EPSP)が生じさせ拮抗筋に対しては抑制性介在ニューロンを介して抑制性シナプス後電位(IPSP)を生じさせ拮抗筋のα運動ニューロンを抑制する。このように同筋と協力筋に対する作用が拮抗筋に対する作用と興奮性に関して相反する神経結合を相反神経支配(reciprocal innervation)という。

評価の意義・目的

●姿勢反射(体位反射、平衡反応)
 ・除脳動物におこる局所や全身の姿勢保持反応のことです。
(中枢) 姿勢反射
延髄

●汎在性平衡反応:反射中枢は頸髄上部(後根)にあります。
 1.緊張性頸反射(TNR)
  (1)非対称性緊張性頸反射(ATNR)
   ・頭部を回転すると、顔面側の上下肢は伸展、後頭部側は屈曲します(フェンシング姿勢)。
「新生児を背臥位にし、頭部を一方に向けると、顔を向けられた側の上下肢は伸展し、後頭側の上下肢は屈曲する。Wikipedia
  (2)対称性緊張性頸反射(STNR)
   ・頭部を伸展すると、前肢は伸展、後肢は屈曲します。
   ・頭部を屈曲すると、前肢は屈曲、後肢は伸展します。
「腹位で水平にし、もしくは座位にして頸を背屈させた場合には上肢が伸展、背部の筋が緊張し、頸を前屈させた場合には上肢は屈曲し、体幹のトーヌス(骨格筋が常に保持する一定の緊張度)は減弱する。Wikipedia
 2.緊張性迷路反射(TLR):空間での頭部の位置変化で起こる反射です。
  (1)四肢への反射
  (2)頭部・体幹への反射
  (3)眼球への反射
「頭部が前後左右に傾いた時には傾いた側の肢が伸展し、対側の肢が屈曲する。Wikipedia

脊髄

●局在性平衡反応:伸張反射が基礎となります。
 1.陽性支持反応:1肢の足底を床につけると緊張して固くなります。
 2.陰性支持反応:陽性支持反応後に刺激がなくなると、筋が弛緩します。

●体節性平衡反応
 ・.かたより反応:右後肢を屈曲してから体幹を右へ押すと、屈曲していた後肢が伸展して体重を支えます。


授業ノート-神経学09

(060609)
能に学ぶ身体技法」を読み終えた。著者のHP「和と輪」も良さそう。
大腰筋は太ももを上げる筋肉ですが、太ももを固定した状態で大腰筋が働くと上体が起きます。いわゆる腹筋運動を腹筋を使わずにできるのです 。p56

下半身の力を上半身につなげるような動きをコントラ・ラテラルな動きといいます。右腕には左脚の力が、左腕には右脚の力が、という具合に対角の力が伝わりますが、大腰筋はそれを伝えるための中枢センターになるのです。p59

 ・運動パターン(pattern):螺旋的、対角線的な動きを特徴とした、正常で機能的な運動です。縫工筋と前脛骨筋、上腕二頭筋、肩甲挙筋などは、どれも螺旋的ー対角線の筋の収縮 をします。腸腰筋も螺旋的に外旋・屈曲・内転の動きが可能です。
・タイミング(timing):調和のとれた運動を生み出す一連の筋収縮の順序のことをいいます。最も強調された機能的な運動の正常なタイミングは、遠位から近位に向かって行われます。
下肢のPNFパターン例
aその場に立って、右脚を前方へ体を交叉するように持って行く。そして足先を右に向ける様にして脚を外旋する。これは大腿骨の屈曲、内転、外旋、足首の背屈と内反、そして足趾を伸展したポジションである。
c脚をゆっくりスイングし、内旋から始めて、脚を体の後方外側に持っていき、足先は左方向に向けて終わる。これは大腿骨の伸展、外転、内旋、足首の底屈と外反、そして足趾を屈曲したポジションである。
上肢のPNFパターン例
aその場に立って右腕を上方外側に持ち上げ、体の少し後方へ持っていく。そして腕は回旋し親指側を後方に向ける。これは上腕の屈曲、外転、外旋したポジションである。右の前腕は回外し、手首と手指は伸展する。
cスタートポジションから、刀を鞘に戻すように、ゆっくり対角方向に下方に腕を動かし、体を交叉させたポジションで終わる。
腹筋のPNFパターン例
このパターンは右足で踏ん張って左足で蹴る、ジャンプする、、、の動作が磨かれ、得意の左回旋の時のバランスがよくなる。仰向けにバンザイの姿勢で寝て、右肘、左膝を一気につけるように腹筋を使っていく。動作中、右下肢、左上肢はしっかり伸ばしておく 。実戦ではこうしたメリハリが体のキレにつながっていく。
背筋のPNFパターン例
うつぶせに寝て、左手と右下肢をできるだけ高く上げていく。右手と左下肢を下に押し付ける様にするとやりやすい 。野球、ゴルフ、テニスのスイングにおけるフォロースルー時の左手の動きである。左手の指先をしっかり見詰ながら、素早く左上肢・右下肢を上げていく。このパターンは右利きの人が特に弱い動きをカバーする。

それぞれのパターンの動きを数回行い、反対側もやってみる。PNF運動パターンは、対角線かつ螺旋(回旋)状の運動であり、それぞれのスポーツの動きの中に含まれている事が多いものです 。例えば、バレーボールのアタック時やテニスのファーストサーブでは、肩関節の屈曲−外転−外旋運動である。また、下肢の運動では、股関節の屈曲−内転−外旋運動は、サッカーのシュート時にみられ、伸展−外転−内旋運動は柔道の内股などで観察される。これらを日常のトレーニングにどう位置付けて応用するかが大切です。

・放散(irradiation):刺激によって自動的に起こる筋反応の広がりのことです。強い筋活動に由来する感覚刺激は、放散によって中枢神経系に興奮を広げ、より強い要素筋から弱い要素筋に向かってオーバーフローを起こさせます。そして、それは筋の協力を引き起こして協働筋を収縮させ、その結果、促通、抑制、リラクセーションを生じさせます。

山形陸上競技協会トレーナー部会


3月16日(月)

仙骨の前傾をふせぐ
仙骨神経(主にS1、S2)が大腿後側やふくらはぎ、足の裏などの痛みを感じる知覚神経や筋肉を動かしている運動神経を支配しています。仙骨が前傾(前屈)し過ぎると、仙骨神経の働きが悪くなります。

 

 

仙骨は前屈・後屈します。  ランニング時に右側のような姿勢を保持できれば、ハムストリングスやふくらはぎの張りや足の故障に悩まされる事が少なくなります。 


山形陸上競技協会トレーナー部会


3月18日(水)

歩行について
●歩様 ほよう(歩容 ほよう:gait)
 姿勢と四肢の運動形態を意味しています。「歩行」と「走行」に分けることができます。

●歩行 ほこう(walk)
 重力に抗して立位姿勢を保持しながら全身を移動させる、複雑な動作です。随意的要素、反射的要素が加わり、バランスを失って再び元に戻る現象です。 

1.歩幅(step length):1歩の距離です。通常は身長の45%程度です。
2.重複歩(stride):片側の踵が接地して、次に同側の踵が接地するまでの動作です。
 ・重複歩距離:通常は身長の80〜90%、速い歩行は100〜110%です。小児や老人は短くなります。
3.歩行周期(walking cycle):重複歩の一連の動作です。立脚相と遊脚相に分けられます。
4.足隔(stride width):両踵間の幅です。
5.歩行率(cadence):単位時間内の歩数です。
6.立脚相(stance phase):地面についている側の下肢です。
 ・自然歩行では、歩行周期の60%の時間を占めます。
 ・抑制期:遊脚期で失われた体幹のバランスを戻そうとする時期です。
 ・推進期:足指が地面を蹴って推進力が加わる時期です。
7.遊脚相(swing phase):地面を離れて振り出されている側の下肢です。
 ・自然歩行では、歩行周期の40%の時間を占めます。
8.両脚支持期(double supporting period)・同時定着時期(double stance phase)
 ・立脚相と遊脚相の移行期にある、両脚で支持する時期のことです。
 ・歩行周期に10%ずつ2回、合計20%あります。
歩行周期
立脚相 抑制期 踵接地(HC:heel contact)
足底接地(FF:foot flat)
立脚中期(MS:mid-stance)
推進期
踵離地(HO:heel off)
足指離地(TO:toe off)
遊脚相 加速期(acceleration):下肢が体幹の後方にあります。
遊脚中期(mid-swing):下肢が体幹の直下にあります。
減速期(deceleration):下肢が体幹の前方へ振り出されています。

1.重心移動と体節の回旋
 ・重心位置の振幅が少ない歩行が、効率の良い歩行です。
 ・上下移動、左右移動とも、立脚中期に最高値となります。
 ・体幹上部(胸郭)と体幹下部(骨盤)は、逆方向の回旋運動をします。

2.振幅を少なくする5つの要素
 (1)骨盤回旋:片側に4°、両側合計で8°回旋し、上下の振幅を減らします。
 (2)骨盤傾斜:遊脚側が下方に5°傾斜し、上下の振幅を減らします。
 (3)膝関節:立脚中期に15°屈曲、遊脚期に65°屈曲します。
  ・二重膝作用(double knee action):膝関節が1歩行周期に2回屈伸して、衝撃を軽減し、重心の上下移動も減らします。
 (4)足と膝
  ・足関節が底屈した場合、膝関節は屈曲します。
  ・足関節が背屈した場合、膝関節は伸展します。
  ・足関節の底背屈は、1歩行周期に2回あります。
 (5)骨盤の側方移動:片側に3cm移動し、左右の振幅を減らします。

神経筋疾患による異常歩行
1.末梢神経筋疾患
 (1)大殿筋歩行
  ・大殿筋(股関節伸筋)の筋力低下によっておこります。
  ・立脚相に重心線が股関節の後方を通るように、体幹と骨盤を後方に引いた歩行となります。
 (2)中殿筋歩行
  ・中殿筋(股関節外転筋)の筋力低下によっておこります。
  ・トレンデレンブルク徴候:患側が立脚相になると、対側の骨盤の下がります。
  ・トレンデレンブルク歩行:片側の障害で、代償的に頭部や体幹を患側に傾けます。
  ・動揺歩行:両側の障害で、体幹を左右に振って歩きます。立脚相から遊脚相に著しくなります。
  ・筋ジストロフィーで典型例が観察されます。
 (3)大腿筋群の筋力低下
  ・大腿四頭筋の筋力低下:立脚相に体幹を前屈し、大腿部前面に手掌をつき、膝を伸展位に保持して歩きます。
  ・ハムストリングスの筋力低下:反張膝(膝関節の過伸展)が目立ちます。
 (4)下腿筋群の筋力低下
  ・前脛骨筋の筋力低下:垂れ足となり、鶏歩がおこります。
  ・腓腹筋麻痺:踵歩行になります。

2.中枢神経疾患
 (1)痙性歩行:脳血管障害など、皮質脊髄路(錐体路)の病変で生じます。
   a.片麻痺
    ・発症直後は弛緩性麻痺となり、上肢は振り子様の動き、下肢は鶏歩となります。
    ・一定期間後に痙性片麻痺に移行します。
    ・立位姿勢では、患側上肢は屈筋群、下肢は伸筋群の筋緊張が高まります(ウェルニッケ・マン肢位)。
    ・歩行時は、上肢の振りがなく、下肢を外転して、円弧状の軌跡をとります(草刈り歩行)。
   b.両側性麻痺:対麻痺、四肢麻痺、両麻痺、両側片麻痺があります。
    ・弛緩性対麻痺で近位筋筋力低下:筋ジストロフィーに似た異常歩行がみられます。
    ・弛緩性対麻痺で遠位筋筋力低下:垂れ足になり、鶏歩がみられます。
    ・痙性対麻痺や両麻痺、両側片麻痺の屈曲型:高度な下肢屈筋群の緊張があると、立位保持や歩行は困難です。
    ・痙性対麻痺や両麻痺、両側片麻痺の伸展型:はさみ足歩行(股関節伸展・内転・外旋位で歩行)が典型的です。
    ・四肢麻痺:運動障害が重度で、歩行はほとんどできません。
授業ノート−基礎医学編


歩行時の大殿筋の活動と麻痺
大殿筋は踵接地から足底接地にかけて支持脚に体重がかかるときに股関節を安定させ体幹が前へ倒れないように支持します。麻痺により、踵接地直後に体幹と骨盤が後方に引かれ、重心線が股関節の後方を通るようにして股関節屈曲を防ぐ歩行となります。いわゆる大殿筋歩行です。両側の麻痺では体幹を常に後方へ傾けた歩行となります。


歩行時の中殿筋の活動と麻痺
中殿筋は踵接地から立脚中期にかけて、特に立脚中期に骨盤の側方(遊脚側)への傾斜を防ぎ安定性に働きます。麻痺がある場合、患側肢に体重が加わると骨盤が対側に傾斜し(トレンデレンブルグ徴候)、そのため頭部や体幹を患側に傾けて代償するようになります。いわゆる中殿筋歩行です
。両側の麻痺では体幹を左右に振るよちよち歩行・動揺歩行(waddling gait)となります。


歩行時の大腿四頭筋活動と麻痺
大腿四頭筋は踵接地から足底接地までと踵離地で活動し、特に立脚相初期に膝折れを防ぐ働きをします。立脚相前半では、重心線は膝関節の後方を通るため、麻痺があると膝は屈曲してしまいます。その為患者は体幹を前屈して重心線を前方に移したり、大腿前面に手をついて支えたりします。下肢を外旋位にしたり過伸展位にして膝屈曲を防止することもあります。大殿筋で代償するため大腿四頭筋麻痺による異常が出現することは少ない。大腿四頭筋とハムストリングは、遊脚相から立脚相のへの変換期に働き、遊脚相での下肢の振り子運動を減速して運動の向きをかえます。また同時に活動する事で股関節と膝関節の安定性を保ちます。


骨盤の傾斜変化(歩行周期との関係)
遊脚側の骨盤は水平の位置から約5°下方に傾き、立脚中期に最も上方に約5°傾きます。この傾斜によって立脚側の股関節は相対的に内転し遊脚側は外転します。体幹が支持脚の直上を通過するときにこの骨盤傾斜が起こるので、遊脚側は下肢を前方に振り出すために膝関節を屈曲しなければなりません。骨盤傾斜によって重心点の垂直方向への移動の振幅を減少させています。

骨盤の側方移動(歩行周期との関係)
骨盤の支持脚側への側方移動は立脚側の股間節の内転で起こります。もしも両下肢が完全に平行で、両股関節間が15cmくらいとすると、立脚側に体重を乗せてバランスをとるには7.5cmの側方移動が必要となります。しかし股関節が垂直軸に対して内転位であること、および大腿骨と脛骨が生理的外反肢位にあることから、実際の側方移動は3cmくらいしか起こりません。

aqua


トレンデレンブルク徴候とは,股関節外転筋(以下,外転筋)の機能不全が存在する下肢(患側下肢)で片脚立位となったときに,遊脚側下肢の骨盤が墜下する現象である.デュシェンヌ現象とは,片脚立位時に患側側へ体幹が側屈し,かつ骨盤傾斜も起こる現象をいう.歩行時立脚期にトレンデレンブルク徴候を来す歩行をトレンデレンブルク歩行と呼び,荷重肢に重心をかけるために立脚時に外転筋(中殿筋)の弱い側へ身体を代償的に傾ける歩行を中殿筋歩行という.

 帰納的推論は確実性に乏しい.他方,演繹的推論は確実な推論である.例えば,股関節症患者でトレンデレンブルク徴候が陽性である場合は,恐らく外転筋力が低下しているであろうと推論するのは帰納的推論である.トレンデレンブルク徴候は,外転筋力以外の筋力低下,疼痛によっても起こる可能性を有する.逆に外転筋力の低下している症例が,トレンデレンブルク徴候を来す場合は演繹的推論である.
 臨床においては単純ではなく,理論通りに推論を行えることは不可能に近い.そこで,帰納(分析),演繹(総合),検証といった3つの段階で構成される演繹的方法に従って推論を進めていくことになる.まず,複数の仮説を枚挙する帰納推論を行う.この段階は比較的簡単に思えるが,最も重要な部分である.次に,演繹的推論(前向きの推理)によって複数の仮説を理論や法則で絞り込み,刺繍的に現象の再現性を確認するなどの検証を行って結論を下す.
 確かに医学の分野では,絶対的な原因を追究することは不可能である.さきの例を再び挙げれば,トレンデレンブルク徴候を呈していた者の原因が確実かつ唯一的に外転筋力の低下であるとはいい切れないこともある.このような限界を押さえつつ,論理立てた思考過程としての推論を意識することが重要なのである.

歩行分析の基礎

 
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